持続的に: 生活する

明かりを消す、フリースを着る!

環境保護活動家の一日の生活をここに記す

Normale Glühlampe und Energiesparlampe; Copyright: picture-alliance通常の白熱電球と省エネランプ 著作権:picture-alliance厳密に言えば、この記事を書いてはいけなかったのかもしれない。電気代がかかるから。古いタイプライターを地下室から取ってくることもできるのだが・・世の中がこれほど電気に頼ってなければ。私の文章はすぐに E メールで送れるようになっていないといけないし。E メールか・・・。E といえばエレクトロニック、それにエネルギー。えっと・・・そうだった。つまり私の任務は、気候を救う活動をし、それについて書くことだ。

07:45 時: すばらしい環境保護日和だ。雨が降っている。こういう日は特にクルマに乗りたくなる。さっさと乗り込んで、びしょ濡れにならずに幼稚園に到着・・心そそられるアイディアだ。でも、やめておこう。チビをひっ捕まえて、水溜りの中をいざ出発。長靴をはいた海賊気分だ!最高!息子は大はしゃぎで、私たちは二人ともびしょ濡れになってしまったけど、大満足。CO2 の排出を減らすのって楽しい!職場への移動も、私はすばやく環境にやさしく済ませる。つまり階段をのぼるだけ。車で移動することも飛行機で飛ぶこともしない。ビジネスクラスじゃなくて、ただ単にホームオフィスなのだ。もちろん誰にでもできるわけじゃないことはわかってる。でも、それができれば素晴らしいだろう。だってドイツ人はほとんど皆、マイカー通勤をしているのだ。それで、毎年、一人当たり少なくとも2,000 キログラムのCO2を排出しているのだから。

エネルギーを節約してエコ電力を利用

09:00 時:CO2 を自分がどのくらい排出しているのか計算してみる。結果はあまり良くない。私が使っている白熱電球は、一個で毎年 29 キログラムのCO2を排出しているのだ。家の中をさがして電球の数を数えてみると、 18 個ある。なんと一年で0.5トン以上の温室効果ガスを排出しているのだ!この問題を解決するには、省エネランプを使うしかない。省エネランプは白熱電球よりも最大で 20 倍も耐用年数が長いうえに、その間、購入価格の 10 倍以上の電気代を節約する。そうそう、電気代と言えば。私は今日、電力供給会社を変えるつもりだ。私たちで商売しようと言うのなら、会社はその収益を原子力発電や火力発電につぎ込むのではなく、再生可能なエネルギーのために使うべきだ。インターネットで検索してみると、数えきれないほどのエコ電力供給会社が見つかった。でも、保証つきで再生可能エネルギーのみを使用・奨励している電力会社で、広域展開しているところは、たった 4 社しかない。価格を比較して驚いた。あるエコ電力供給会社の電力料金は、これまで利用していた従来のタイプの電力会社のものよりも、年間でほぼ 20 ユーロ安いのだ。さらに数回クリックし、エコ電力会社にこれまでの電力会社に対する解約手続きを依頼し、わが家に太陽光、風力、水力そしてバイオマスで発電した電力を供給してくれるよう依頼する。

10:00 時:お茶が飲みたくなった。いつもならやかんを加熱プレートのうえにおき、お湯が沸騰してピーピーと音がするまで待つ。しかしWWFによればそれは不可。そのかわり、自動スイッチオフ機能の付いた電気ケトルを使うことが推奨されている。電気ケトルはエネルギー消費が少なく、一日に 2 回お湯をわかす場合、年間のCO2 排出量を 33 キログラム 減らせるのだそうだ。

10:30 時: 私の生活をエネルギーの面から徹底的に見直すなかで、大量の洗濯物がたまっていることを思い出した。洗濯機についている節約モードと新しいタイプの洗剤を駆使すれば、あっという間にきれいにしてもらえる。この暮らしの知恵を数字であらわすと、このようになる。WWFによれば、洗濯するときの水の温度を 60 度ではなく 40 度に設定すれば、1回の洗濯で約 50 %のエネルギーが節約できるのだそうだ。どうせスイッチを押すのだからと、私はついでに食器洗い機のスイッチも入れる。これは素晴らしい製品だ。一度にたくさん洗えるし、手で洗うのに比べて使う水の量が少なくて済む。それに、消費電力も年に最大 600 kWh節約できる。 CO2 に換算すれば 390 キログラム分だ。

暖房用サーモスタット 著作権:Colourbox10:45 時: 寒い。何しろ今日は私の「省エネ・デー」なので、私はきちんと家の中の暖房の設定温度を下げておいたのだ。「家庭で使用されるエネルギーの 80 %は暖房に使われている」と、環境ジャーナリストのシュタウドとライマーは書いている。実によくわかる。外は寒いし、家のなかも、環境にやさしい 20 度という温度設定では寒いと感じるのだから。やわらかいフリースのジャケットを探す。普段ならハイキングのときにしか着ないものだ。でもまあ、とにかく暖かくなった。

やましい気持ちにならないためにちょっとしたお金を

11:00 時: 私は様々な思いをめぐらす。いくつかは人生や仕事、そして家族のこと、そして、今私がしていることが、世界にとってどんな意味があるのだろう、ということ。そして、窓の外の冷たく濡れた寂しい光景を目にすると、思いはバカンスへと飛んでいく。ええ、もちろんわかってますとも。環境保護を唱えている人間は、南の国に行きたいなんて思ってはいけないのだ。飛行機で行くなんてとんでもない。ただでさえ、去年の夏はうちの家族のせいで3.73 トンもの CO2が排出されて地球に負担をかけているのだから。だから今度旅行するときは列車を利用するか、あるいは飛行機を使うとしても後ろめたさを感じないようにしなければ。つまり「アトモスフェア」 を利用するのだ。「アトモスフェア」では、一回のフライトでどれだけの CO2 が排出され、それによる気候への悪影響を相殺するにはどれだけのお金がかかるのか計算してくれる。この計算をうちの家族にあてはめてみると、去年の夏のフライトには 48 ユーロかかったことになる。これで良心の呵責を感じずに済むのなら、安いものだ。

12:00 時: 女友達から電話。私のクルマと、私と、新しい棚が入り用なのだそうだ。素敵でシックな一人暮らしのマンションに合うような、ステンレスの棚がほしいの、と言う。エコなママのコンプレックスを刺激するような発言・・・でもそれを抑えつつ、私はこうアドヴァイスする。「木の棚にしなさいよ。木材は二酸化炭素を蓄えてくれるの。木としても、建材としてもね」。ドイツだけでも森林や家具、家の骨組みに用いる木材と木製品に、おおよそ100 億トンの CO2 が蓄積されている--彼女が姿をあらわす前にそれを調べだしておく。おまけに、1 キロの木材は 1.8 キロのCO2を大気から取り除いてくれるのだ。「わかったわよ!でも、色は白いやつにするからね」と彼女は言った。まあ、それでもいいだろう。

チラシはお断り

ドイツで節約の余地のある電力と CO2 の量 著作権:obs/Initiative EnergieEffizienz / dena16:00 時: まだ雨が降っている。息子を幼稚園に迎えに行かなければ。トイレットペーパーのロールを使ってヘラジカを作ろうと息子と約束をしているのだ。どうやって作ればいいのか私にはまだサッパリわからないが、紙から何か特別なものを作り出すのは好きだ。紙は貴重なものなのだから、ごみとして捨てるべきではない。もし用済みだというのなら、古紙回収用のボックスに入れなくちゃ。 100 キログラムの古紙は、 90 キログラムのCO2排出を防ぐのだ。これに関して言えば、郵便受けに投げ込まれる広告チラシには腹が立つ。ここ数年、私は「広告チラシお断り」のステッカーを郵便受けの上に貼り付けたいと思っているのだが、まだ実行していない。なぜなら、知り合いに、このチラシ配達でお金を稼いでいる女の子がいるからだ。ところが今、「私たちが気候を救う」という本を読んでいて、「郵便受けに投げ込まれるチラシのために、毎週、森がひとつ姿を消している」という文を目にしてしまった。このジレンマはどうすればよいのだろう。「広告チラシをいれないでください」という表現にすれば充分だろうか。このほうがまだ丁寧な感じがするし。でも、私のせいで彼女がもらいそこねるお金はどうしたらいいだろう。ベビーシッターとして彼女を雇えばいいかな。よかった、これで私はまたひとつ地球にとっていいことをした。こんなに簡単にできるのだ。
参考文献
トラルフ・シュタウド、ニック・ライマー著「私たちが気候を救う。変化を起こすためにできること」 Verlag Kiepenheuer & Witsch, Köln, 2007, ISBN 978-3-462-03908-5

クリスティーネ・ゾマー・グィスト
環境と社会問題を重点的に扱うジャーナリスト、作家
翻訳:WORTwelt

Copyright: Goethe-Institut e. V., Online-Redaktion
2008 年 2 月

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