ドイツ語はコミュニケーションの手段-第1回アジア国際ドイツ語キャンプ

なぜアジアでドイツ語キャンプなのか、と首を傾げられるかもしれません。実は「学校:未来を拓くパートナー(PASCH)」の目的の一つにはネットワーク作りが掲げられています。そのため、異なる文化や国の若者間でのコミュニケーションの共通言語として、ドイツ語には新しい活用範囲が開かれ始めました。ドイツ語は目的ではなく、手段としての役割が明確になっています。

国際ドイツ語キャンプはタイのPASCHプロジェクトマネージャーのティモ・コツロフスキさんとバンコクのゲーテ・インスティトゥートのチームにより主催され、企画段階からゲーテ・インスティトゥート・ヤーパン、ゲーテ・インスティトゥート・インド、ゲーテ・インスティトゥート・インドネシアが加わって今回の開催が実現されました。ドイツ語ネーティヴとして、在バンコクのスイス学校(http://www.dssb.org)の生徒10人が出席。日本からはPASCHパートナー校の木更津高専から学生が10名と教員1名、また日本の白鳥由紀子PASCH担当が参加しました。

4日間にわたるキャンプは6つのワークショップ(ドイツの祭り、実験、音楽、宝探し、スポーツ、郵便局)やキャンプファイヤーを囲んでのパン焼き、ディスコ、国立公園でのハイキング、交流の夕べ等国際交流を通しての学びと楽しみの場を多く提供しました。盛りだくさんのプログラムに参加者は全員満足した様子でした。ドイツ語がドイツへの扉を開くのはもちろんのこと、それ以外の外国への扉を開く可能性を初めて実感していました。今回日本から参加した学校は木更津高専一校のみ。将来エンジニアや技術者を目指す若者は、一文を文法的に間違いなく話すよりは、最初は勇気を持って相手と話すことの重要性を実感しました。土木を専攻している学生は今回のキャンプに刺激されて、海外に支社を運営したり、海外にプロジェクトを展開している日本企業に就職したいと、海外に目を向けるようになったそうです。日本から持ってきたスーツケースの一番上に入れてあったドイツ語の文法書を白鳥氏に見せ、「これはもってこなくても良かった。文法よりは、自分の持っている語彙でどんどん人に話しかける勇気の方が大切ですね」と納得。
第1回アジア国際ドイツ語キャンプの成功で、2010年には他のアジア諸国で国際ドイツ語キャンプを2回開催することが検討され、2011年春には日本での開催が決定されています。 








