ヘルムート・ニッケルとイザベル・クライツがPeng!コミック賞を獲得

コミック作家のヘルムート・ニッケルが、ミュンヘンのPeng!コミック賞に輝きました。87歳になるニッケルにこの賞を授与したのは、ミュンヘン・コミックフェスティバルでした。ヘルムート・ニッケルは、アレクサンドル・デュマの『三銃士』やダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』をコミックに翻案したことで知られています。さらにニッケルは、『ペーターの奇妙な旅』シリーズを手掛けたほか、大酋長ウィネットーを主人公にしたカール・マイの小説を初めてコミック化しました。
最優秀ドイツ・コミック部門でPeng!賞に輝いたのは、フリッツ・ハールマンの連続殺人にまつわる物語をコミック化した原作者のペーター・メーターとコミック作家のイザベル・クライツでした。マンガ部門では、女性コミック作家のアンナ・ホルマンの学園コミック『ストゥーピッド・ストーリー』が受賞しました。
最優秀ヨーロッパ・コミック部門では、スペイン出身のフアン・ディアス・カナレス(原作)とフアーノ・ガルニド(絵)による探偵コミック『ブラック・サッド――地獄の静寂』が受賞作に選ばれました。ミュンヘンのコミック文化にたいする特別な功績を称える特別賞は、原作者のラルフ・パラントとコミック作家のゲルハルト・シュレーゲルに贈られました。
このフェスティバルでは、コミック、カトゥーン、イラスト、アニメの業界関係者の団体である社団法人ICOMのインデペンデント・コミック賞も授与されました。最優秀インデペンデント・コミック賞に輝いたのは、シュテファン・ディンターとクリストファー・タウバーによるゾンビを扱ったコミック『死者たち』でした。最優秀自主制作コミックには、コミック作家のティル・トーマスによる三角関係をめぐるコミック『ツィルプ』が選ばれました。イーフォ・キルヒャイスとマーマイは、宇宙を舞台にしたロードムービー『ロケット・ブルース』の卓越したシナリオによって賞を獲得しました。さらに、コミック作家のエーリクは、探偵コミック『デデ――マダム、あなたは亡くなっているのですか?』における形容詞によって賞に輝きました。
審査員特別賞は、コミック出版シリーズ「ヤツァム! 5」に贈られました。このシリーズは、若手のコミック作家たちの作品を集めたアンソロジーを毎年刊行しています。くわえて、レプロドゥクト出版の編集者であるディルク・レームも、審査員の弁によれば「外国でのドイツ・コミックの名声に寄与した」功績によって、審査員特別賞を獲得しました。
そのほか、優れたグラフィック・ブログを表彰するクルト・シャルカー賞が初めて授与されました。この新たに設けられたウェブ・コミック賞に今年度輝いたのは、ディジレフ[disirev]の『デジタル革命のあいだ家にいる』でした。
2011年6月
























