Foto: Åsmund Sollihøgda lille バーチャルリアリティ テクノロジーは、芸術にどのような影響を及ぼすのか。VRシアター、デジタル芸術、メディアアートに触れる。 デジタル技術は新しい現実への入り口なのか、それとも我々は空想世界に迷い込んでいくのか。 © Hiroo Iwata/ Tsukuba University/ Virtual Reality Lab バーチャルリアリティ研究室 デバイスアート デバイスアートとは日本のメディアアートの特質から導き出された概念で、人が相互作用をもつデバイス自体が表現内容になる。本稿では筆者の芸術活動を通じたデバイスアートの事例を紹介する。 © Google Arts Culture Hoederath 博物館のバーチャル・ワールド 体験としての物語 バーチャル・リアリティは、様々な場所と周辺環境に三次元の世界で身を置くことを可能にする。その世界はまだデジタル画像で作られていることが多いものの、博物館ではすでに様々な形でバーチャル・ワールドの活用が進んでいる。歴史的なコンテンツが、全く新しい形で体験可能なものになっているのだ。 Foto: re:publica/Jan Michalko バーチャルなボディワーク 2016年の「パフォーマージョン – デイズ・オブ・パフォーミング&イマーシブ・アーツ」は、技術オタクと演劇クリエイターが一堂に会し、一緒に仮想世界に潜る場となった。 © Rhizomatics Research アート・ハッキング 真鍋大度とRhizomatiks Research ドローン・インスタレーションから、3Dスキャン、ボディハッキング、そしてスニーカーから聞こえる音楽まで― Rhizomatiks Researchの発明は常に新しい基準を作り出し、日本のアート・ハッキングのパイオニアにも目を向けている。 © Aram Bartholl ネットアート ベルリン・デジタルアート・シーン展望 ネットアートと呼ばれるものが出現したのは1990年代の半ば。このデジタルアートは触ることもできないし、壁にかけることもできない。この新メディアアートがオンラインでやっているのは、決して目新しいも のでもない。それは遊戯心たっぷりにデジタルメディアをキャンバスに、その先駆となったアートと同じようにコラージュやインスタレーション、あるいはハプ ニング、断片化されたウェブサイトを差し出してくる。 写真:© KASUGA (Andreas LUTZ / Christoph GRÜNBERGER) メディアアート アート境界の開放 多様なアート世界のなかでも新しい分野であるメディアアートは、さまざまな問いを投げかけてくる。どこからがアートで、どこまでがアートなのか、メディアアートがもたらすべき効用は何なのかっといった問いだ。 © transmediale // design akademie berlin www.design-akademie-berlin.de ポスト・デジタルの会話 ベルリンのトランスメディアーレとCTMフェスティバルは、デジタルアートの後、人間相互、人間と人間の間の交流にシフトし、新しいサウンドの大陸と音の風景を求めている。