映画上映+対談 日本大学芸術学部映画研究会特集

日本大学芸術学部映画研究会特集 ©日本大学芸術学部映画研究会特集

2018/06/02 (土)

11:00

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

上映プログラム:
釘と靴下の対話
(日本、1958年、30 分、16mm)
製作:日本大学芸術学部映画研究会
 
プープー
(日本、1960年、20 分、16mm)
製作:日本大学芸術学部映画研究会
 

(日本、1961年、25 分、16mm)
製作:日本大学芸術学部新映画研究会

対談:平野克己(映画監督)× 相澤虎之助(映画監督、空族)

日本大学芸術学部映画研究会、および新映画研究会は、1957年に結成され、作家主義を排した集団製作によって、学生映画界のみならず日本の独立映画、あるいはニューウェーブ映画の新しい地平を切り開いた。授業料の紛失を通じて、戦後における学生の閉塞状況をシュルレアリスム的に描いた記念すべき第一作『釘と靴下の対話』、1960年の日米安保闘争の高まりを背景に、連鎖していくイメージをアナーキズム的に描いた『プープー』、ある村落共同体の土着的な閉鎖性を通じて、安保闘争の敗北を問うた『椀』などによって、1950年代後半から60年代前半の政治的、社会的な状況を、既存の劇映画やドキュメンタリー映画とは一線を画する新しい実践と理論によってフィルムに定着させた。これらを歴史的背景として、60年代後半にはアンダーグラウンド映画やより広範な自主上映運動などが生み出されていくこととなった。

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