ウルリケ・ハーゲ / エリック・シェーファー
音楽 / ジャズ
ウルリケ・ハーゲ
ベルリン在住の作曲家、ジャズピアニスト、サウンドアーティスト、ラジオドラマ脚本家。ドイツの最も多彩なアーティストの一人とされている。女性ビッグバンド「Reichlich Weiblich」のピアニストとして活躍したほか、ギタリストで歌手のカタリーナ・フランクと共にバンド「Rainbirds」の中心人物として活躍し、チューリッヒ、デュッセルドルフ、ベルリンなどの劇場に出演。アルフレッド・ハルト、FM Einheit、フィル・ミントンなどの音楽家と、ジャンルを越えた実験的な試みを行っている。また、ラジオ局やオーディオブック出版社Sans Soleilのための作曲やプロデュースも手掛けている。
ポップミュージック、美術、アヴァンギャルト等の枠を越えた自身の活動に対し、2003年ドイツ・ジャズ賞(アルベルト・マンゲルスドルフ賞)を受賞した。ソロアルバム『Sélavy』(2004)、『Weißes Land』(2006年)のリリースに続き、2011年に3番目のソロアルバムとなる『In:finitum』をリリースした。
ヴィラ鴨川滞在後、ウルリケ・ハーゲとエリック・シェーファーは2013年10月に再来日し、レジデンス中に作曲した『For All My Walking』などのコンサートを行った。また、ウルリケ・ハーゲは、映画監督のドリス・デリエ(2013年ヴィラ鴨川滞在)の映画『Grüße aus Fukushima(フクシマ・モナムール)』の音楽を手掛け、同映画は2016年ベルリン国際映画祭で初公開された。
エリック・シェーファー
ベルリン在住の作曲家・打楽器奏者。ジャズからノイエ・ムジーク、ポスト・ロックやノイズ音楽に至るまで、幅広い音楽活動を行っている。オーケストラ曲や室内楽曲のほか、ピアノトリオやロックソング等も作曲している。現在、『em』、『Carsten Daerr Trio』、『Johnny La Marama』等のメンバー。2010年SWRジャズ賞を受賞。ウルリケ・ハーゲとは、2006年よりライブや様々なスタジオ・プロジェクトでコラボレーションを行う。
ウルリケ・ハーゲとエリック・シェーファーが京都滞在中に作曲した『For All My Walking』 は、2013年10月1日、ドイツの公共ラジオ局SWR2で初放送された。また、同作品の2枚組のCDアルバム『For All My Walking』 が、2014年9月、Sans Soleil社 よりリリースされた。