ドリス・デリエ
文学 / 映画
ドリス・デリエ(ハノーバー生れ)は、映画監督、オペラ演出家、作家、教授として活動している。カリフォルニア州ストックトンのパシフィック大学、ニューヨークのニュースクール大学(New School for Social Research)で俳優の勉強をした後、ミュンヘンテレビ・映画大学で学ぶ。1997年以降、デリエは同大学でクリエイティブ・ライティング/映画台本の講座を担当している。
デリエは映画作品や文学作品で多くの賞を受けている。長編監督デビュー作『心の中で』で1985年東京国際映画祭の上映のため初来日、それ以後、日本での滞在を重ねている。
日本では『MON-ZEN』、『漁師と妻』、『HANAMI』、『Grüße aus Fukushima(フクシマ・モナムール)』の4作品を撮影した。作家として、またオペラ演出において、繰り返し日本と取り組んでいる。
ヴィラ鴨川滞在中、ドリス・デリエは、夏目漱石の『こゝろ』に触発された小説の執筆に取り組んだ。また、三世代の日本人女性に数多くのインタビューを行い、日本とドイツの女性の人生を考察するリサーチプロジェクトを行った。2016年2月のベルリン国際映画祭で初上映された映画『Grüße aus Fukushima(フクシマ・モナムール)』は、これらのリサーチをもとに制作されている。