ダニエラ・ホーフェラー
美術
ダニエラ・ホーフェラー(1981年生れ、ドレスデン在住)はニュルティンゲンとドレスデンで芸術療法(アートセラピー)と彫刻を学んだ。ホーフェラーの仕事で特に重要性を持つのは、刺繍と、その創造プロセスの特性、つまり絵やモチーフがゆっくりと、変化しながら出来上がっていくという性質である。刺繍という、絵画に似た表現方法を用いて、伝統と現代の出会い、あるいは宗教的な儀式や場所とそれらが現代に持つ意味を問う。
ホーフェラーの作品はドイツ国内をはじめヨーロッパ各国で紹介されている。また2014年にはケルン日本文化会館にて、日本人美術家・中谷ミチコとの共同展示が開催された。
ヴィラ鴨川滞在中は、布を用いる日本の多様な職人芸に取り組んだ。日本刺繍の様々な技法(とその習得)だけではなく、刺繍という手工芸の精神的な側面、また伝統的な織物工房における製作過程もリサーチの対象となった。