メルレ・ラートケ
文化芸術論
メルレ・ラートケ(1986年生まれ)はハンブルク大学で美術史、文化人類学、博物館経営論を学んだ。2015年より、ハンブルク美術大学大学院博士課程バーチャル美学研究科奨学生。博士論文のテーマは、(ポスト)デジタル時代におけるアプロプリエーション(盗用芸術)である。多数の出版物の刊行に関わるほか、ハンブルク美術館やハールブルガー・バーンホフ芸術協会などでキュレーターを務めた。2018年7月よりミュンスター美術館館長。
ヴィラ鴨川滞在中は、博士論文の内容を日本の文化的な文脈でさらに発展させた。模倣、繰り返し、取り込む、といった(アプロプリエーションの)ストラテジーが、日本の芸術や日常(のプロセス)において、どのように評価されているのかを問うリサーチとして、伊勢神宮などの重要な場所を訪問し、また様々なクリエイターにインタビューを行った。