オリバー・ツァーン
舞台芸術 / 美術

Oliver Zahn © Robin Junicke

オリバー・ツァーンは、舞台制作者でパフォーマーである。彼のコレオグラフィックで論証的なパフォーマンス・エッセイは、多くの場合、歴史の記述、国民的記憶の形成政策、そして無体資産である知などをテーマとしている。その基盤となるのは常に徹底したリサーチであり、それは民族誌的視点を持ち、記録文書に基づき、自己実験に体現されるものである。彼の作品はドイツ語圏の主要なフェスティバルで発表され、世界各国に巡回している。そして2021年には、『RUINEN』と題された作品が生まれている。これは過去の帝国の建造物と言う負の遺産と、将来廃墟となるであろう建造物の未来に関する作品である。

彼がアーティストとして共創的に京都で行う研究の出発点となるのは、霊山観音像と耳塚である。この二つは日本の国史とアイデンティティーが共に、まさに今ここに実体化されているモニュメントであり、様々な社会グループにより全くその評価が異なっている。遺し、継承するという複雑系に取り組み、作品に仕上げるために、様々な言説、新たな場所、新たな実践と人々がツァーンのプロジェクトに取り込まれることになるだろう。