デヴァ・シューベルト
舞台芸術

ヴィラ鴨川滞在期間
2026年9月10日~12月8日

Deva Schubert © Can Wagener © Can Wagener

デヴァ・シューベルトは、振付家、学際的なアーティストとして活動し、「声」を身体的かつ感情的な表現手段の中心に据えている。ザルツブルク、カッセル、コペンハーゲン、HZTベルリンにてダンスを学び、カッセル芸術大学では美術を学んだ。「声」を記憶・感情・集団的な共鳴の媒体として、また親密さや抵抗のための手段として捉え、それらを探求する創作活動を行っている。

振付、インスタレーション、デジタルメディアの境界を行き来する彼女の作品は、これまでにミュンヘンのハウス・デア・クンスト、チューリッヒのクンストハレや Gessnerallee 、スウェーデンのウプサラ美術館、ベルリンのRadialsystemやゾフィーエンゼーレ、イタリア・ボルツァーノのTransartフェスティバルなど、各地で発表されてきた。2024年には、自身の舞台作品『Glitch Choir』により、ウィーンのImPulsTanzフェスティバルにてYoung Choreographers’ Awardを受賞した。

ヴィラ鴨川滞在中は、女性による伝統的および現代的な声楽技法をテーマに取り組む予定である。声楽家や合唱団、口承史の実践者との協働を通じて、集団的および独唱的な声楽様式についてリサーチしたいと考えている。とりわけ関心を寄せているのは、「声」による感情の符号化、微分音の技法、そしてアイヌの喉歌「レクッカラ」や女流義太夫節といった、ジェンダーに関連する声の記憶と抵抗の形態としての表現である。

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