ニーノ・ブリング
美術、文学

ヴィラ鴨川滞在期間
2026年9月10日~12月8日

Nino Bulling © Hanna Wiedemann © Hanna Wiedemann

ニーノ・ブリングは、美術家および作家で、コミック、テキスタイル、出版戦略に関心を持っている。ドイツ・ハレのブルク・ギービヒェンシュタイン美術大学にて、セラミック・スカルプチャー(陶製彫刻)とビジュアル・コミュニケーションを学んだ。

これまで、『Bruchlinien. Drei Episoden zum NSU』(Spector Books、2018年、アンネ・ケーニッヒとの共著)や『Lichtpause』(Rotopol、2017年)など、現実の出来事を題材にして、社会的・政治的メッセージを視覚的に伝えるコミック作品を多数発表している。自身のグラフィック・ノベル作品『abfackeln / firebugs』(Edition Moderne / Colorama、2022年)は、ドイツ・カッセルでの国際美術展「ドクメンタ15」への参加作品の一部として出版されたもので、展覧会や、グラフィック出版におけるトランスジェンダーやクィアにかかわる戦略を扱う、広範囲にわたる公開プログラムとともに発表された。

現在、ベルリンを拠点に活動を行っている。これまで、 Sint Lucas Antwerpen (ベルギー)やベルン芸術大学(スイス)などで教鞭を執り、2024年にはカッセル芸術大学でコミックとイラストレーションの客員教授を務めた。自身の展覧会は、空間を活用したインスタレーションと出版プロジェクトを組み合わせることが多く、最近では、ストラスブールのトミ・ウンゲラー美術館で作品を発表している。

ヴィラ鴨川滞在中は、手塚治虫の『リボンの騎士』など、1960〜70年代の日本のマンガに登場する、ジェンダーの枠をこえたキャラクターについてリサーチする予定である。

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