ラファエル・レッド
文学

ヴィラ鴨川滞在期間
2026年5月7日~8月4日

Raphaëlle Red © Julia Friedland © Julia Friedland

ラファエル・レッドは、1997年にパリに生まれ、ベルリンで育った。作家として、現在ベルリンを拠点に活動している。大学で社会学を学んだ後、近年は、アフリカ系ディアスポラの現代文学に関する研究や教育にも従事している。2022年には、作家シャロン・ドドゥア・オトゥが創設したドイツ語黒人文学フェスティバル『Resonanzen』において、6名の選出作家の一人に選ばれた。

自身のデビュー小説『Adikou』は、2024年にフランス語版(Grasset出版)とドイツ語翻訳版(Rowohlt出版、パトリツィア・クロブシツキー翻訳)が刊行され、両版ともにアンスティチュ・フランセのPrix Premièreを受賞した。また、同作は、ドイツの全国紙「Die Zeit」紙によって『2024年のベスト書籍100選』にも選出された。その他のドイツ語作品は、『Resonanzen』(2022年)や『Glückwunsch』(2023年)などのアンソロジー作品集をはじめ、「DELFI Magazin」誌、ドイツを代表する新聞「フランクフルター・アルゲマイネ」紙の日曜版などに掲載されている。

現在執筆中の新作小説では、共に育ちながらも疎遠になった3人の若者を描いている。ヴィラ鴨川滞在中は、そのうち最年少のダナがリアリティ番組に出演するという章を執筆予定である。その際、日本のテレビのリアリティ番組の特徴、例えば、参加者間の対立よりもその内面世界に焦点を当てることに着目し、このテレビジャンルを文学的に変換する表現形式を模索したいと考えている。

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