ザーラ・アンセル・シェーンフェルトは、美術家である。ベルリン芸術大学で学んだ。彼女の創作手法は、認識や知の生成を探る一連の実験的なラボとして展開される。そこでは物質、素材、機械、音、そしてコミュニティが共同制作者として関わり、彼女が制御するための道具ではなく、それぞれが固有の主体性をもつ存在として扱われる。作品を通して一貫して問い続けているのは、誰が、あるいは何が意味を生み出す権威を有するのかということである。
これまでの主な発表・展覧会に、シェーリング財団(ベルリン、2024年)、クンストハレ・バーデン=バーデン(2018年)、クンストハレ・マインツ(2025年)、コーチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド、2026年)などがある。また、Kunstfonds財団およびVilla Auroraのフェローシップをはじめとする助成を受けたほか、FoamTalents Adward(2014年)を受賞した。2026年にはSpector Booksよりモノグラフが刊行された。
ヴィラ鴨川滞在中は、テクノロジーとアニミズムに関するリサーチを継続する。とくに、人々が(知能をもつ)機械とどのように関わり、どのように理解するのかを左右する宗教的・文化的な差異に焦点を当てる。西洋文化と日本文化の要素を取り入れた新たな参加型インスタレーションの制作を構想しており、機械との遊戯的かつスピリチュアルな出会いを促すことで、その背後にある期待や前提を可視化することを目指している。