トーク Creators@Kamogawa

『ポストデジタル時代のオリジナルとコピー』
『空間から映像へ/映像から空間へ』

Creators@Kamogawa03.03.2018 © TENMYOUYA HISASHI Creators@Kamogawa は、日本とドイツのクリエイターが、アートやカルチャーに関連する話題について語り合うイベントシリーズです。
 
第1部:『ポストデジタル時代のオリジナルとコピー』
デジタル技術の普及に伴い、コピーやコピペは当たり前のことになっています。消費社会における「オリジナルなきシミュラークル(模像)」は、もはや当然の存在となりました。現代アートにおいても、アプロプリエーション(流用・盗用)がやや廃れたとはいえ、従来のオリジナル信仰は相対的に位置が低下してきています。一方、日本文化においては、複製や反復が西洋とは異なる価値を持っているように思えます。伊勢神宮の式年遷宮は、その一例かもしれません。時代の変遷について、東西の価値観の違いについて、ふたりの美学研究者が意見を交わします。
 
第2部:『空間から映像へ/映像から空間へ』
さまざまな領域で映像が多用されるようになり、映像の可能性は、この数十年の間に劇的に広がりました。映像はスクリーンから独立し、解放され、新しいアプローチと語りの形が生まれています。映画館ばかりでなく、建造物の内外における映像の使用も増え、「建築」とも大きく関わるようになってきました。映像と空間の関係は今後どうなるか? 映像とアートのさらなる融合の可能性とは? 制作中の映画の物語構造をインスタレーションという物理的な形でも具体的に表現する映画監督が、映像の可能性を追求する現代アーティストユニットと語り合います。
 
トークの後は、館内のドイツカフェ『カフェ・ミュラー』にて、ドイツビールやおつまみを片手に交流をお楽しみください。交流会では、滞在中のドイツの芸術家の作品も、モニターでご覧いただけます。

第1部 『ポストデジタル時代のオリジナルとコピー』
メルレ・ラートケ(キュレーター、作家)
篠原 資明(哲学者、詩人、美術評論家)
小崎 哲哉 (司会)

第2部 『空間から映像へ/映像から空間へ』
カアン・ミュジデジ(映像作家)
SHIMURAbros(映像作家、美術家)
小崎 哲哉 (司会)
 
Merle Radtke Motoaki Shinohara
Kaan Müjdeci SHIMURAbros Tetsuya Ozaki

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