「タトゥー」(デーア・ローアー作/三輪玲子訳

Dea Loher ©Alexander Paul Englert

2017年1月28日(土)/29日(日)各日11時/15時/19時開演

シアターカフェNYAN 


大阪市

ドイツ同時代演劇リーディング・シリーズ VISIONEN 第8回

ドイツ語の戯曲をリーディング公演で紹介するシリーズVISIONENの第8回目では、デーア・ローアーの初期作品『タトゥー(原題:Tätowierung)』を紹介します。

私の針を刺すんだ おまえの肉に 繰り返し繰り返し
おまえに刻まれる タトゥーは 私の刻印だ
おまえが生きてる限り 父の印が 消えることはない


近親相姦、もしくは強姦という特異な状況を基に描かれる家族像。そこには加害者と被害者という立場だけでなく、父親と娘という関係性がある。働き者で家族を愛する父と、そんな父に依存している家族。醜く変形しているものの、互いを想い合う家族の愛情が存在している。父親とは、家族とは、社会とは―――この救いのない悲劇がその在り方を問いかけます。
大阪の劇団EVKK代表・演出家の外輪能隆が演出を手がけます。

デーア・ローアー(Dea Loher)
1964年バイエルン州・トラウンシュタイン生まれ。ベルリン在住。ミュンヘン大学で哲学とドイツ文学を学ぶ。
ベルリン芸術大学で上演台本を書き始め、『オルガの部屋』でデビュー。次作の『タトゥー』(92年)、『リバイアサン』(93年)でで演劇専門誌テアター・ホイテの年間最優秀新人劇作家に選ばれる。ミュールハイム市演劇祭では、93年ゲーテ賞(『タトゥー』)と98年劇作家賞(『アダム・ガイスト』)、2006年ブレヒト賞を受賞した。残酷と滑稽、グロテスクとユーモアが交錯する人間のありようを見据える目線、現代詩のようにミニマルでリズミカルな語りでイメージを掻き立てる独特の劇的言語は、世界的にも評価が高く、15カ国語以上に翻訳され、上演されている。2008年『最後の炎』でミュールハイム市劇作家賞、テアター・ホイテ誌年間最優秀劇作家に選ばれた。2009年ベルリン文学賞ほか、演劇・文学分野での受賞多数。2010年『泥棒たち』はベルリン演劇祭招待作品。2011年国際演劇協会ドイツセンター賞受賞。2014/15年にはフランクフルト市東部にあるベルゲン-エンクハイムのWriter-in-Residenceに選ばれている。

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