映画上映&監督トーク グンダーマン GUNDERMANN 映画上映&監督トーク

GUNDERMANN © Peter Hartwig / Pandora Film GUNDERMANN © Peter Hartwig / Pandora Film

2019年10月5日(土)19時開演/18時半開場

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東ドイツの浚渫工事現場で作業員として働きながら、シンガー・ソングライターとしても人気を博したゲアハルト・グンダーマンの生涯を描いた『グンダーマン』(2018年)を日本初上映します。監督のアンドレアス・ドレーゼン氏も来日し、作品への思いを語ります。
 
作品紹介
グンダーマン  Gundermann
2018 / 監督 アンドレアス・ドレーゼン Andreas Dresen / 脚本 ライラ・シュティーラー Laila Stieler / 128分

東ドイツのシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマン(1955-1998)の激動の生涯を描いたフィルモグラフィー。昼間は工事現場で掘削機を操縦しながら、仕事が終わるとステージに上がり、自作の曲で人々に感動を与えていたグンダーマン。多くの人から愛され人気を博した楽曲制作のエピソードをはじめ、シュタージの密告者でもあったグンダーマンの横顔や、後に妻となる女性コニーとの出会いについて描きます。
芸術派監督として知られるアンドレアス・ドレーゼンの12作品目となる同作は、2018年8月にドイツで劇場公開され、今年6つの映画賞を獲得した。中でもドイツ映画の最も栄誉ある賞とされるドイツ映画賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞を含む6部門で最優秀賞を獲得して注目を集めた。


日本語字幕翻訳・トーク日独逐次通訳:山根恵子


Regisseur Andreas Dresen ©Bernd Harnisch Regisseur Andreas Dresen ©Bernd Harnisch アンドレアス・ドレーゼン、1963年ゲラの演劇一家に生まれる。ポツダム市バーベルスベルクのコンラート・ヴォルフ映画テレビ大学で学び、92年よりフリーランスの作家、監督として活動を始める。ポツダム近郊在住。ベルリン芸術アカデミー、ヨーロッパ映画アカデミー、ドイツ映画アカデミーのメンバーでもある。
 
1992年に、東ドイツの田舎町の「壁」後の転換期を描いた悲喜劇『Stilles Land』でデビュー。3組の異なるカップルの聖夜をオムニバス形式で綴った『Nachtgestalten』で99年のベルリン映画祭にノミネートされる。
2001年に完全なインプロ作品『Halbe Treppe』でベルリン映画祭・銀熊賞とドイツ映画賞・銀賞を獲得。2人の女性がベルリンのアパートのバルコニーで辛い日常を笑い飛ばす『Sommer vorm Balkon』(2005年)は、ドイツの映画館で100万人近い観客を動員した大ヒットとなる。シニア世代の恋愛をモチーフにした『Wolke 9』(2007)と、ある家族の父親の死を描いた『Halt auf freier Strecke』(2011)ではカンヌ映画祭・ある視点部門賞、ドイツ映画賞・監督賞他に輝いた。2015年には、東西ドイツ統一後の混沌にある若者たちを追った『ALS WIR TRÄUMTEN』で再びベルリン映画祭にノミネートされる。2018年夏に公開された『Gundermann』は劇場公開と同時に観客やメディアの間で話題となり、国内最優秀作品を決めるドイツ映画賞で6部門受賞するなど注目を浴びた。
 
ドレーゼンは映画を撮る傍ら、90年代半ばより舞台にも活動の幅を広げている。2006年にスイス・バーゼルでモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』をはじめ、その他ポツダム宮廷劇場やバイエルン国立歌劇場でも演出を手がけている。
 
 
山根恵子(企画構成・字幕翻訳・通訳)
和歌山県出身。ドイツ連邦共和国フランクフルト大学卒業、文学博士。ドイツ文学専攻。フランクフルト市ドイツ映画博物館嘱託、ドイツテレビ協会ZDF東アジア支局勤務を経て、1993年法政大学第一教養部に着任。1999年より新設の法政大学国際文化学部に移籍、2016年3月末まで同学部でドイツ語圏文化、映像メディアについて教鞭をとる。日独両語での著作、映像作品、DVD制作多数。今回上映する『グンダーマン』の日本語翻訳も手がけている。法政大学名誉教授。


問合せ・申込み
オンライン:Peatix
Eメール: miyuki.nishimura@goethe.de
ゲーテ・インスティトゥート大阪・京都(文化企画・西村)
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このプログラムは一般財団法人 山岡記念財団の助成を受けて開催されます。
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