講師インタビュー 白井彩子 

Ayako Shirai
© Goethe-Institut Tokyo

良いドイツ語の授業とは、日本でドイツ語を習う意義とは、講師の白井彩子がインタビューで答えます。

外国語としてのドイツ語を教えることを職業に選んだ理由は何ですか。

ドイツで大学を卒業した後、日本でドイツの言葉と文化を伝える仕事に就くことが私の長年の夢でした。自らもドイツのゲーテ・インスティトゥートでドイツ語を学んだ私にとって、今ここでドイツ語の授業をさせていただけることを本当に嬉しく思っています。

ご自身がドイツ語を習っていた頃に難しいと感じたことは何ですか。
 
ほとんどの皆さんと同じように、私にとってドイツ語を学ぶ上で一番難しかったことはドイツ語の「格」です。様々な冠詞や形容詞の語尾の変化、そしてそれぞれの名詞の性を覚えることは大変でした。しかし今は、この「格」の存在の便利さを強調せずにはいられません。ドイツ語はこの「格」のおかげで複雑な文章も明確に理解できる仕組みになっているのです。

良い授業とはどのような授業だと思いますか。
 
私にとっての「よい授業」とは、受講者のみなさんに授業を通して、言葉を学ぶことの楽しさと喜びを感じていただけるような授業です。

ドイツでお気に入りの街はどこですか。
 
 私のお気に入りのドイツの街は、私の第二の故郷とも言えるミュンヘンです。大学の授業についていくのは大変で、時には涙したこともありましたが、この街で過ごした時間は私の人生の宝物です。今でもミュンヘンに行くとあっという間にあの頃に戻れます。

特に印象に残っているドイツでの経験は何ですか。
 
ドイツで長く暮らした間に、わたしはとても多くの言葉の勘違いによる間違いを経験しました。その時はとても恥ずかしい思いをしましたが、今でもその話をしては笑っています。それはもう一冊の本が書けそうなほどたくさんの間違いをしましたが、そうやってドイツ語を学んできたのだと思うと、誇らしくもあります。ドイツ語を学ばれる皆さんもどうか間違いを恐れないで下さいね。間違いの数ほどドイツ語も上達するはずです。

日本人が今日ドイツ語を習って、よいことは何ですか。
 
ドイツ人は皆英語が上手だから、ドイツ語ができなくてもぜんぜん大丈夫だよ。と聞くことは多いと思います。確かに旅行で数日間ドイツを訪れるだけなら、そうなのかもしれません。しかし、その数日間だけであってもほんの少しでもドイツ語ができるのとできないのでは全く違ったものになってくるはずです。その国の言葉を理解し、人々と話をすることはとても楽しく嬉しいことです。もともとドイツに興味のある方でしたらなおのことです。ドイツの言葉を通して、ドイツという国そして人々と文化をより深く理解していただきたいと思います。