2017/11/04 This REmortal Coil

This REmortal Coil
© KAIRAI-BUNCH (Ikuo Shimizu)

伊東篤宏とカイライバンチ / 清水郁雄、VELTZ / 松岡亮がゲーテ・インスティトゥートのホワイエに出現させるインスタレーションはマシンオーケストラの様相を呈していた。

この作品のコンセプトを書いた伊東篤宏は、自身のステイトメント„Old but new use method“で次のように記している。「レコードの生産が減り、CDが一般流通し始めた頃、ニューヨークのスラム街で若者たちはゴミ捨て場から拾ってきたレコードとターンテーブルを 擦ったり、傷を付けたり本来とは違った使い方を見つけていた。それがひいてはヒップホップカルチャーに代表されるポップカルチャーへと繋がり、レコードは再び息を吹き返した」。


 このインスタレーションによって、伊東は既存の価値観に対して疑問をつきつける。大量生産、大量消費の時代の終わりに際して、旧式となり、この世から消え去っていく電化製品や大型工業機械、そしてそれらと社会の関わりの中には、今の我々の暮らしや生き方を再確認、再認識する為のヒントとなり得るものが実はまだあるのではないか、と。