朗読会 ドリス・デリエ『サンサーラ』

ドリス・デリエと女優である入月絢による二ヶ国語での朗読

Doris Dörrie © S03 2012 Constantin Film Verleih_Dieter Mayr ハノーファー生まれのドリス・デリエ氏は、映画監督やオペラ演出家、作家、教授として活動しています。アメリカの大学で 俳優の勉強をした後、ミュンヘン テレビ・映画学校で学び、1997年より同大学でクリエイティブ・ライティング/映画台本の講座で教鞭を取っています。2013年ヴィラ鴨川の招聘アーティストとしての滞在を始め、日本には何度も滞在しており、この経験をもとに多くの素晴らしい映画・文学作品を制作しています。
 
ドリス・デリエ氏の文学作品は Diogenes出版社より出版されています。自身の映画作品とテーマが密接に関係している小説や短編作品を書くことも多く、氏の初となる小説『Was machen wir jetzt?』(2000)は、同じテーマの映画『MON-ZEN (原題:Erleuchtung garantiert)』の封切りと同時に出版されました。ドイツ書籍賞を受賞した小説『Das blaue Kleid』(2002)も、自身の経験から 書かれた作品です。
 
短編小説集『サンサーラ (原題:Samsara)』(1996)は、愛や家族、職業について、簡潔で軽妙なタッチで描かれた15の悲喜こもごもの短編が収録されています。『サンサーラ』の日本語訳は、2016年3月同学社から出版されました。これを記念して、作家であるドリス・デリエ氏と女優である入月絢氏が、『サンサーラ』の二カ国語での朗読を行います。朗読に引き続き行われる対談では、翻訳について、またこの短編小説集で扱われているテーマへの日本の読者の関心について等、お話しいただきます。
表向きの顔の裏には何が隠れているのでしょうか。映画と本、どちらが先に生まれるのでしょうか。
 
 

戻る