スイス人の作家アドルフ・ムシュクは小説『フクシマへの帰郷』で、放射能に汚染された土地に生まれた愛と新たな住人の到来を待つ風景について語っている。三重の厄災に見舞われた福島という土地を舞台に、ムシュクは時間、テキスト、共同体、それを受け継ぐ新たな世代といった要素を密接に絡み合わせたストーリーを描いている。
ムシュク自身が12月5日(水)にこの新作を紹介する。翻訳は2019年に出版予定。
尺八の伴奏による朗読の後は、ムシュクと哲学者・社会学者の三島憲一との対談が行われる。司会は縄田雄二中央大学教授。
アドルフ・ムシュクは1934年チューリッヒ生まれ。チューリッヒ工科大学ドイツ語学部・文学部教授、ベルリン芸術アカデミー理事長などを務めた。作家として数多くの作品を執筆し、ヘルマン・ヘッセ賞、ゲオルク・ビューヒナー賞、グリンメルスハウゼン賞、スイス文学大賞、最近では国際ヘルマン・ヘッセ財団賞など多くの賞を受賞している。
対談:
三島憲一(哲学者、社会学者)
司会:
縄田雄二(中央大学文学部教授)
尺八演奏:
猪鼻昌司
共催:スイス大使館
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