9 月19 日(月) 19:00
『1/880000の孤独』 (1977 年、43 分、監督:石井聰亙(岳龍)
東京の片隅で孤独な毎日を送る、冴えない浪人生。勉強には集中できず、疎外感と劣等感と性欲にまみれた日々のなか、その鬱屈が、突如、なんの前触れもなく爆発する。救いのかけらもない衝撃の結末で観る者を凍らせる問題作。
『俺は園子温だ!!』(1984 年、37 分、監督:園子温)
自分の誕生日までの3週間、暗い室内でカメラに向かって呟きを繰り返す自撮りシーンから、一転、カメラは突然走り出し、22歳の園子温は奇声を発し、自分の髪を剃る。映画という媒体を利用して、自身の存在証明を過激に追求する一方、映画の存在そのものにも鋭く迫る。既存の映画のルールを壊し続けてきた園監督の創作エネルギーがここに凝縮。