都市空間の人間性回復に向けて
過去数年の自然災害、テロリズム、移民などの社会的課題は、都市での平和で安定した共生の保障を困難なものにしてきた。建築はこのような状況とどのように向き合うべきなのか。個人単位の自己実現と共同体の機能がバランスよく共生するために建築はどのようにあるべきなのか。
欧州連合文化機関(EUNIC)が、2日間にわたる会議および公開シンポジウムを開催し、建築を通じて、都市生活がより充実した持続可能なものとなるよう、全体論的アプローチの議論を交わす。ヨーロッパ12カ国と日本からの参加者には、現在ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川に滞在している
アンナ・ヘンチェルと
ケレム・イェフダ・ハルプレヒトが含まれている。ベルリンを拠点に活動する舞台美術家ヘンチェルと建築家ハルプレヒトは、様々な形式での場所に根ざした制作を通じ、公共空間における芸術と建築の可能性を考察する。
7月8日(土)
1:00 pm 挨拶 EUNIC代表
1:05 pm イントロダクション
1:15 pm 基調講演
2:00 pm パネル1:経済
3:20 pm 休憩
3:30 pm パネル2:環境
4:50 pm 休憩
5:00 pm パネル3:社会
6:20 pm 休憩
6:30 – 7:30 まとめ・翌日のワークショップ説明
7月9日(日)
9:00 am – 11:30 am ワークショップ
11:30 am – 1:00 pm ワークショップの成果発表
1:00 pm – 1:30 pm レビュー・まとめ
アンナ・ヘンチェル(1982年生まれ)は大学で舞台美術を学んだ後、分野横断的なアーティスト集団「インヴィジブル・プレイグラウンド」のメンバーとして、場(基本的には公的空間)の特性にかなったゲーム・フォーマットを開発している。
ケレム・イェフダ・ハルプレヒト(1978年生まれ)は建築家、また「コミュニティデベロッパー」であり、過去には戦略的建築コンサルタントや建築展のキュレーターとしても活動していた。ハルプレヒトは、リアルタイムで行う建築コンクール「72時間アーバン・アクション (72HUA)」を立ち上げた。この72HUAは、デザイナーや地域住民とともに、ヨーロッパや中東の都市空間でこれまでに40件以上もの介入(インターベンション:建築用語)を実現している。
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