レクチャーとディスカッション スポーツ、大衆、権力: アイナー・シュレーフ演出の 《スポーツ劇》

シュレーフ スポーツ劇 © Andreas Pohlmann

2017/12/03 (日)

ゲーテ・インスティトゥート東京、ホール


アクセス
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
ドイツ文化会館内

リタ・ティーレによるレクチャー&ディスカッション

1998年ブルク劇場での、アイナー・シュレーフによるエルフリーデ・イェリネクの《スポーツ劇》の初演は、戦後ドイツ語圏の演劇史においても際立って伝説的な上演であった。
アーティスティックに編み上げられたテクストのコラージュで有名な劇作家エルフリーデ・イェリネクと、演出の修羅アイナー・シュレーフ―ドイツ演劇界において最も妥協を知らない2名のアーティストの共演は、演劇学のエリカ・フィッシャー=リヒテをして「次の世紀をと繋がっていく」演出と評された。
エリアス・カネッティのエッセイ『群集と権力』に基づいた、「戦闘的行為の訓練」としての大衆スポーツのメディア表現に対する、怒りと自己嘲笑の攻撃的演説《スポーツ劇》、初演の演出家にイェリネク自身がシュレーフを指名した。シュレーフはイェリネクの膨大なテキストを8時間に渡る白黒に抑えられたタブローに仕上げた。150に及ぶ出演者によって周密にコーラス形式に練り上げられたイェリネクのテキストが読み上げられ、時に疲れ果てるまで体操として繰り返された。

この演出は今日どのような意味を持ってくるのだろうか。2020年の東京オリンピックとの関連性においてどのように読まれるべきだろうか。
劇場のあらゆるボーダーを越え、制作側の人間も観客も同じように、力ずくの演劇的塊に飲み込んでしまうような演出は、いかにして可能であったのだろうか。
 
1998年の《スポーツ劇》にドラマトゥルクとして参加したリタ・ティーレは現在、ハンブルク・ドイツ国立劇場のチーフ・ドラマトゥルク。講演では、自身のこれまでの創作活動を決定づけるものとなった、この型を破る舞台作品の新しさに触れる。司会は演劇ジャーナリストの伊達なつめ氏。
 

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