ワークショップ ヒバ・アル=アンサーリー:「プロジェクト2012」-6年を経て

Projekt 2012 © Hiba Al-Ansari: Projekt 2012

2018/09/02 (日)

16:00 - 17:30

ゲーテ・インスティトゥート東京2階 図書館

ヒバ・アル=アンサーリーは1983年リビア生まれの若手美術家。2012年から
ミュンヘン美術院で彫刻を学び、卒業後も引き続きドイツに滞在している。
8月初頭から6週間、亡命中のシリア人アーティストを東京に招聘するレジデンス・プログラム「亡命中-ゲーテ・インスティトゥート・ダマスカス@東京」のゲストとして館内のアパートで一時的に暮らし、そこを作業場にもしている。

今回、ワークショップの会場となるのは館内の図書館で、そこがアル=アンサーリーとの出会いの場となる。そこで彼女は「プロジェクト2012」を紹介するが、これは、彼女がこれまでの人生を通して経験してきた喪失や記憶を掘り起こし、辛抱強く何度も「噛む」行為によって作成した2000個以上の磁器の歯形を作品化したものだ。磁器は日本でも一般に普及しているので、このプロジェクトを日本的経験に置き換えて感じてもらうことができるだろう。磁器用粘土は協力者から提供を受けて準備したもので、アル=アンサーリーはこの作品に刻まれた「記憶」や「形」をワークショップの参加者と分かち合い、継続していく。そしてトークや共同作業を通じて、アーティストと参加者との出会いが生まれるだろう。
 

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