映画上映とトーク アンマール・アル=ベイク監督
短編映画「シリア三部作」

La Dolce Syria - A Film by Ammar al-Beik © Ammar al-Beik

2019/04/17 (水)

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール


アクセス
107-0052 東京都港区赤坂7-5-56
ドイツ文化会館内

亡命中-ゲーテ・インスティトゥート・ダマスカス@東京」のゲストとして映像作家・美術家のアンマール・アル=ベイクが4月1日から5月15日まで東京に滞在。その間、4月17日に同氏の監督した短編映画『シリア三部作』を上映する。
 
「The Sun’s Incubator」(2011年)、「La Dolce Siria」(2014年) と「Kaleidoscope」(2015年) から構成されている三部作で取り上げるのは、一見して見慣れた日常生活の様々な場面である。赤ちゃんの誕生、子供たちをサーカスに連れていく父親、一夜を共にする男女のカップルなど。しかし、この日常生活に非日常が常に介入し続ける。暴動や戦争、絶え間ない爆撃の音が主人公たちの生活を侵食し続けていることを、本作が痛感させる。

上映後、アル=ベイク監督とのトークを行う。司会はイメージフォーラム・フェスティバルの山下宏洋氏が務める。
 

「The Sun’s Incubator」(太陽のインキュベーター)

2011年、ベネチア国際映画祭でプレミアを迎えた本作は、作家本人の個人的な体験と政治的出来事を織り交ぜる。監督自身の娘の誕生と、シリア革命初期に体に障害を負って殺された13歳の少年Hamza Al-Khateebの映像を題材に、監督が「生」と「死」、そして政治的コミットメントについて考察する。

「La Dolce Siria」(シリアの甘い生活)

1960年に発表された、フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』への風刺的な応答。『甘い生活』の主人公マルチェロ・ルビーニが探し求めた「愛」と「幸せ」が、現在のシリアにおいて絶望的に失われてゆく様を、監督が映画史を引用しながら描く。このエッセイ的映画は2015年ベルリン映画祭の「Forum Expanded」部門で発表された。

「Kaleidoscope」(万華鏡)

2015年、ドバイ国際映画祭でプレミアを迎えた3作品目は、絶望から抜け出そうとする男女を描いている。フォトジャーナリストのアンマールと愛人のマリーが一夜を共にする。女優になりたくて仕方ないマリー、一方のアンマールは執りつかれたように故郷のシリアからのニュースを追い続ける。共に過ごす一夜、トラウマを抱えた二人にとって、欲望とセックスは安心できる隠れ家となる。
 

アンマール・アル=ベイク

1972年ダマスカス生まれのアンマール・アル=ベイクは、ベルリンに拠点を置く映像作家・美術家。当初は写真家として活動し、1990年代後半より映像の制作にも取り組み、以来、ジャンルを超えた作品で広く知られるようになる。
アル=ベイクの映画は、ロカルノ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭)、釜山国際映画祭、ナント三大陸映画祭、シネマドゥリール国際ドキュメンタリー映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画祭、サンパウロ国際映画祭、シンガポール国際映画祭、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭、カルタゴ映画祭、ドバイ国際映画祭、ベルリン国際映画祭など、様々な国際映画祭で上映されている。
美術の分野でも世界中の展覧会に出展。最近ではアムステルダムの Eye film Museum(2017年)ベルリン Museum Neukölln(2017年)や Photo Shanghai(2014年)、ヒューストン FotoFest Biennial(2014年)、韓国 Samsung Blue Square 及び Busan Museum of Art(2014年)など、各国各地でその作品が展示されている。また、2019年3月9日~5月5日ベルリンのHaus am Waldseeにて個展『ONE TO FREE』が開催されている。

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

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