コンサート ベルリン少女合唱団ヴォーカルコンソート来日演奏会

Berliner Mädchenchor – Vokalconsort © Berliner Mädchenchor – Vokalconsort

2019年7月1日(月)19時開演

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

Berliner Mädchenchor – Vokalconsort

ベルリン少女合唱団は女子児童から若い女性までを対象にしたベルリンで最大規模の合唱スクール。1986年にベルリン市の教会付属合唱団として創立され、今日ではベルリン市立シティ・ウエスト音楽学校の付属学校となっている。レパートリーは、あらゆる時代の教会音楽から世俗音楽、現代音楽の合唱曲を網羅している。
 
今回は、団員の中でも最も経験豊富な20歳以上のメンバーで構成されるヴォーカルコンソートが、世界を構成する「四大元素」をタイトルにしたプログラムを携えて来日。澄んだ力強い歌声で「土、水、風、火」それぞれにちなんだ、ロマン派から現代までのドイツおよびインターナショナルな楽曲の数々を歌い上げる。
 
なお、今回の招聘は宮崎市合唱協会で、ゲーテ・インスティトゥート本部のアマチュア音楽交流プログラムの旅費助成を受けて来日が実現する。合唱団の16名は、2012年の最初のツアーに参加して来日している。宮崎市ではメンバーはホームステイしながら、コンサート、講習会、大人や子ども対象のワークショップなどにより音楽交流を行う。
 
プログラム「四大元素」
 
オープニング Opening
「冬の太陽」ドン・マクドナルド
 

「冬は去りぬ」ドイツ民謡(フォルカー・ヴァンゲンハイム)
「野辺の花」ジャック・イベール
「秋の歌」フェリックス・メンデルスゾーン
「ツンドラ」オラ・イェイロ
 

「水への讃歌」グスターヴ・ホルスト
「海の精」ロベルト・シューマン
「嵐」ヴェリヨ・トルミス
「鱒(ます)」フランツ・シューベルト
 

「風の歌」リチャード・キッド
「船を動かすのは誰」スウェーデン民謡(ザビーネ・ヴュストホフ編曲)
「良き風」カナダ民謡(アリソン・ギルヴァン編曲)
 

「太陽の光に寄せて」ロベルト・シューマン(ザビーネ・ヴュストホフ編曲)
「炎の騎士」フーゴ・ヴォルフ
「燃ゆる火よりも(秘めたる愛)」ドイツ民謡(ヨハネス・ブラームス編曲)
「捨てられた乙女」(ロベルト・シューマン作曲、エドゥアルト・メーリケ作詞)
「日が暮れて夜に」ラトビア民謡(アンドリス・セーヤンス編曲)

※曲目や演奏順に変更がある場合があります。
 
合唱 ベルリン少女合唱団ヴォーカルコンソート
指揮 ザビーネ・ヴュストホフ
ピアノ伴奏 湯浅敬子
 
ベルリン少女合唱団
1986年、ベルリン市内ヴィルマースドルフ地区のリンデン教会付属合唱団として創立され、今日では、ベルリン市立シティ・ウエスト音楽学校付属。5歳から29歳までの約200名の女子児童や若い女性たちが年齢別に5つのグループに分かれて活動している。最も高いレベルのグループがヴォーカルコンソートで、20歳以上の経験豊富なメンバーから構成されている。
 
合唱団は定期的に国内外の合唱コンクールに出場し、多数の優勝や準優勝などを経験。ベルリン市内の聖歌隊やプロの合唱団、あるいは放送局付属のオーケストラや合唱団などのプロジェクトにも参加している。国際的なパートナーとの協力も多く、ヨーロッパを中心に、遠くは日本や中国への客演を行っている。
 
ヴォーカルコンソートは、芸術監督サビーネ・ヴュストホフの指導の下、2015年に編成されたもので、30名ほどのメンバーから編成されており、わずか数年でドイツでも最高峰の女声合唱団の一つに数えられるようになった。2017年はベルリン州合唱コンクールの女声合唱部門で優勝、また2018年のフライブルクで行われたドイツ合唱コンクールでは、第2位を受賞している。2016年には、ベルリン在住の日本人作曲家、久保摩耶子の楽曲『Liebe, Kunst, Fremde, Frauen – Künstlerinnenleben(愛、芸術、異邦人、女性 – 女流アーティストたちの人生)』の世界初演を他の女声合唱団とともに、ベルリンのクロイツベルク地区の聖十字教会で行った。その他ベルリン市内でさまざまな機会で出演しているほか、隣国ポーランド、フランスなどでも活動を展開している。
 
ザビーネ・ヴュストホフ(指揮)
ベルリン生まれ、在住。体育教師の資格を取得した後、ハノーファー州立音楽演劇大学で音楽を専攻。卒業後は、フリーの指揮者、作曲家、音楽教育者として活動し、著名な指揮者のワークショップやマスタークラスに参加。特に合唱指揮とオーケストラ指揮を専門に活躍している。
1998年にベルリン少女合唱団の芸術監督に就任。同時に市内の合唱団でも指導にあたるほか、合唱団やオーケストラの指揮者を対象に、身体と創造力の観点から指導を行っている。
2003年にはヨハネス・ブラームス国際コンクールで指揮者賞を受賞。2008年には、RIAS室内合唱団の作曲コンクールで第1位を受賞。2015年には、合唱分野におけるすぐれた功績に対して、ベルリン合唱協会から「メンデルスゾーン兄妹メダル」が授与された。
 
湯浅敬子(ピアノ)
宮崎県延岡市出身。延岡高校から宮崎大学に進学。同大大学院修了後、延岡ロータリークラブの推薦で国際ロータリー財団国際親善奨学生としてポツダム大学へ派遣される。1999年、ベルリン芸術大学ピアノ教育科に入学し、ピアノとピアノ教授法を学んだ。2002年、ディプロム取得後、ソリスト、室内楽ピアニストとして活動開始。2007年からベルリン少女合唱団専属ピアニスト、ベルリン市立音楽学校のコレペティトールとして指導に当たっている。
 
 
 

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