若い世代の作曲家との協働セッション(第 1 回) Kurzwelle (クルツヴェレ) ワークショップ 2019

Duo Vertige © Duo Vertige

6月29日(土)18:00~/ 6月30日(日)17:00~

ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール

Rie Watanabe / Mirjam Schröder

公開ワークショップとコンサート

KURZWELLE(クルツヴェレ=短波の意)は、フリーミュージックシーンを制作方面からバックアップする目的で作られたケルンのNPO 団体「オン ノイエ ムジーク ケルンON neue Musik Köln e.V.」によるプロジェクト。長期スパンで作曲家と演奏家が試演、セッション、コンサート、改訂と段階的なブラッシュアップを経て最終的にCD を制作する。またワークショップも重要な活動の一部となっている。
 
今回は、クルツヴェレの日本における最初のプログラムとして、ハープ奏者ミリヤム・シュレーダー、打楽器奏者渡邉理恵で編成されたデュオ・ヴェルティージュが来日し、2日間にわたる音楽プログラムを実施する。
 
KURZWELLEワークショップ
6月29日(土)18時~(入場無料)
日本人の若手作曲家にハープと打楽器という異色の組み合わせの魅力を発信し、この編成による作曲意欲を高めてもらうための公開ワークショップ。事前に選ばれた3 名の若い日本人作曲家に対して、デュオ・ヴェルティージュより楽器や奏法に関する解説、質問等のやり取りが行われる。興味のある方々は作曲家に限らず、どなたでも参加・聴講可。
主催:ON neue Musik Köln、NPO Glovill、Duo Vertige

DUO VERTIGEコンサート
6月30日(日)17時~(料金  1000円)
デュオ・ヴェルティージュの演奏で、日独で活躍する作曲家によるハープと打楽器の新作の数々を紹介する。
主催:NPO Glovill
 
プログラム(曲順未定)
ニコラウス・A ・フーバー/ハープ、打楽器、スピーカー、テープのための「ヒメロス」 (日本初演)
イェルク・ペーター・ミットマン/ビブラフォンとハープのための「クリスタリゼーション」(日本初演)
川上法子/ハープと打楽器のための「七つの石」 (日本初演)
佐藤春華/ハープと打楽器のための「セット・オブ・セグメンツ」(世界初演)
山本裕之/ハープとヴィブラフォンのための「組み替えの技法」(世界初演)
 
デュオ・ヴェルティージュDuo Vertige
2011年ドイツ人ハープ奏者ミリヤム・シュレーダー、日本人打楽器奏者渡邉理恵により、Duo MiRiとして活動を開始。2017年ドイツ現代音楽界を代表する作曲家の一人であるニコラウス・A・フーバー により、「Duo Vertige デュオ・ヴェルティージュ」と命名される。21世紀に作曲されたオリジナル作品の他、バッハ、サティ、ドビュッシーらの編曲作品などのプログラムによる演奏活動をドイツ国内外で行っている。ハープ、打楽器の新たな可能性そして後世に残るレパートリーの開拓を目指している。(*Vertige とは「めまい、まばたき」を意味するフランス語)
 
ミリヤム・シュレーダー Mirjam Schröder
1978年エトリンゲン市(ドイツ)生まれ。10歳よりハープを南西ドイツ放送交響楽団ハープ奏者山端レニエ氏に師事。デトモルト音楽大学卒業。15歳でコンサート・デビューをして以後、ソリストとしてまた室内楽奏者としてドイツを中心に全ヨーロッパで演奏活動を展開している。2004年にはミュンヘン国際コンクール第3位及び聴衆賞を受賞、他数々のコンクールに入賞。2006-2015年ワイマール音楽大学講師を経て、2015年よりウィーン国立音楽大学教授。

渡邉理恵 Rie Watanabe
1979年北海道苫小牧市に生まれ、青森市で育つ。1999年東京芸術大学入学。在学中より、作曲家本田祐也主宰の「チャンチキトルネド」に参加。2005年に渡独。文化庁新進芸術家海外研修制度研修生、および野村財団奨学生として州立カールスルーエ音楽大学にて中村功氏に師事。2009年より現代音楽アンサンブル・ムジークファブリック(ケルン)、クラングフォーラム(ウィーン)等のゲストプレーヤーとして、数々の音楽祭等に出演。ソリスト、室内楽奏者として20-21世紀の音楽作品を中心にドイツ国内外で演奏活動を行っている。
 
本企画は、ゲーテ・インスティトゥート・ミュンヘン本部の助成を受けて実施される。
 
協賛:青山ハープ株式会社
 

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