映画上映 『ゴミ箱キッドの物語』エドガー・ライツ&シュテックル監督作品

Kübelkind ©『ゴミ箱キッドの冒険』エドガー・ライツ+ウラ・シュテックル(1971)

2019/09/20 (金) -
2019/09/23 (月)

シアター・イメージフォーラム

東京 9月20日(金)21:15 
東京 9月23日(月)21:15 
イメージフォーラム・フェスティバル名古屋 11月10日(日)11:30 

「ゴミ箱キッド(Kübelkind)」とはウィーンの方言で、胞衣や塵芥など汚いものに投げつける言葉。1969年にエドガー・ライツとウラ・シュテックル監督が撮影した25本の短編映画シリーズ『ゴミ箱キッドの物語』はドイツ初期のフェミニスト映画で、いつも赤いドレス、赤いタイツと赤い靴に身を包んだゴミ箱で育った女の子が主人公。「ゴミ箱キッド」を何とか普通の生活に迎え入れようとする周囲の試みはことごとく失敗に終わる。彼女があまりにも軽はずみで刹那的で、いろいろなことに首を突っ込みたがり、物は盗むし他人の心を迷わすなど、まともな社会を脅かす存在だからだ。各編は、彼女を巡る滅茶苦茶で破壊的なユーモアで彩られている。
 
この16ミリの短編作品シリーズの製作にあたって、ウラ・シュテックルとエドガー・ライツはキャストとスタッフに友人ばかりを起用。長さの異なるこれらの短編はミュンヘンのいわゆる「居酒屋劇場」で観客がメニューから好きなストーリーを「注文する」形式で上映された。このような過激な方法により、2人の監督は自分たちが既存のシステムの外側にいることをアピールした。
 
今年のイメージフォーラムフェスティバルでは、この1968年の政治的熱狂を受けた作品を2018年のデジタル修復版で上映する。当時の上映方式に倣い、どの短編を上映するかはメニューから観客が選んで決める。
 
[ゴミ箱キッドメニュー]

老人たち
コミ箱キッドの少年期
ゴミ捨て場のシンドローム
清潔はお家のデコレーション
猫は蚤持ち
コミ箱小僧きれいで丸くなる
多少の幸せ
コミ箱キッド、王に会い吊るされる
コミ箱キッド、女王にお伽話をする
コミ箱キッド、怪しいゲームを学ぶ
コミ箱キッド、ノーの言い方を学ぶ
マーモット、踊りを学ぶ
すべての力を吸血鬼に
アル・カポネを通した自由
デパートの泥棒
特によい両親
持っていっちゃいけない
観客へ
魔女は燃えるべき
ゴミ箱キッドはよい人たちとご馳走を共にしたい
コミ箱キッド、小僧を溺れさせる
ゴミ箱キッド、王のために乗る
森の中の銀行口座
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