演劇 ベルリン・シャウビューネ『暴力の歴史』

im Herzen der Gewalt © Schaubühne Berlin

10月24日(木)19:30、10月25日(金)19:30、10月26日(土)14:00

東京芸術劇場

im Herzen der Gewalt

原作:エドゥアール・ルイ
演出:トーマス・オスターマイアー

2016 年に開始した都市型総合芸術祭、東京芸術祭2019にベルリン・シャウビューネ劇場から芸術監督オスターマイアー演出による『暴力の歴史』が招聘される。

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『暴力の歴史(Im Herzen der Gewalt)』の原作はフランス人の若手作家エドゥアール・ルイの自伝的小説『Histoire de la violence』。そこでルイは自身が過ごした悪夢のような一夜の出来事から、大人になること、欲望、ホモセクシュアリティー、移民、人種差別などの問題について個人的かつ社会的な深い分析を試みる。彼自身が被った犯罪行為に対する周囲のさまざまな反応から、社会的に目をそむけられた暴力の形が可視化されてゆく。オスターマイアーが、作家の協力を得てこの小説をドイツ語で舞台化した。
 
エドゥアール・ルイ(原作)
1992年フランスのピカルディー生まれ。パリ国立高等師範学校在学中からフランス大学出版局(PUF)で叢書の編集主幹を務め、ミシェル・フーコーの講演などを編集。21歳のとき、故郷で受けた壮絶ないじめと極貧の生活を描いた私小説『エディに別れを告げて』を発表、「ピエール・ゲナン反ホモフォビア賞」を授賞。この作品はすでに15カ国で翻訳権が売れ、日本語訳も出版されている。最新作『私の父を殺した者 Qui a tué mon père』(2018)も今年スタニスラス・ノルデー演出で舞台化。現在フランスで最も注目されている作家の一人。
 
トーマス・オスターマイアー(演出)
1968年西ドイツのゾルタウ生まれ。ベルリンの演劇学校エルンスト・ブッシュで演出を学ぶ。1996年-99年ベルリン・ドイツ座の小スペース「バラック」芸術監督。1999年からシャウビューネにて演出および芸術監督を務める。それに並行し、ザルツブルク、エジンバラ、アヴィニョンなどの国際演劇祭や、ハンブルクのシャウシュピールハウス、ミュンヒェン・カンマーシュピーレといった劇場で演出を手掛けてきた。多くの作品がこれまでベルリン演劇祭に招聘されている。その演出作品は欧州に限らず世界中で上演され、数々の受賞歴を誇る。2000年にはヨーロッパ演劇賞、2011年にはヴェネツィア・ビエンナーレ演劇部門で全生涯の功績に対して金獅子賞を受賞。2018 年には、文化政策における貢献に対してドイツ連邦共和国功労勲章を授与された。
 
日本上演:2005年イプセン原作『ノラ~イプセン「人形の家」より』、同年マリウス・フォン・マイエンブルク原作『火の顏』、2018年イプセン原作『民衆の敵』。
 
製作 Schaubühne Berlin
共同製作 Théâtre de la Ville Paris, Théâtre National Wallonie-Bruxelles and St. Annʼs Warehouse Brooklyn.
初演 2018年6月

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