#fourpages - 最新のドイツ文学を聴く 綴られる言の葉・語られるコトノハ

 © Kenjiro Otani

2020/05/16 (土) -
2020/06/14 (日)

文学の言葉を音にする〜文字によって綴られた言葉が、人の声によって届けられたとき、きっとそこには新たな体験が生まれることだろう。演劇を学んだ若者たちが朗読、現代ドイツ文学の日本語訳に新しい「息」を吹き込む。複数回に渡るシリーズとして展開される、映像による朗読プロジェクト「綴られる言の葉・語られるコトノハ 」。演出家・大谷賢治郎がキュレーションを務める。

世界的な新型コロナウィルスの流行に伴い、現在、公衆に開かれた朗読の場を設けることが困難となっている。
このような状況の下、演劇を学んだ若者たちが、現代ドイツ文学の日本語訳に「息」を吹き込む。朗読者たちが才能とインスピレーションを持ち寄り、映像で届けることで、閲覧者と読書体験を分かち合う。インターネット上で公開される朗読ビデオはご自宅からご覧いただける。ビデオをご家族で鑑賞したり友人とシェアしたりすることで、体験の共有はさらに広がる。
ドイツでは長く定着している「オーディオブック」の文化があるのに対し、日本では本を聴く習慣が普及していない。作品の一片を紹介する本プロジェクトを通じ、朗読の魅力はもちろんのこと、取り上げている作品への興味も喚起することが出来ればという思いから、日本では邦訳が出版されたばかりの作品を順次取り上げる。
朗読プロジェクト #fourpages のキュレーターを務めるのは、演出家、大谷賢治郎。
 
シリーズ第1回では、ユーディット・シャランスキーの『失われたいくつかの物の目録』を取り上げ、毎週日曜日の午前11時からフェイスブックで配信する。
以下は朗読者と抜粋部分。

5月16日 大谷賢治郎によるイントロダクション
5月24日 大島美波 「サッフォーの恋愛歌」
5月31日 宇野雷蔵 「ツアナキ島」
6月7日   小高愛花 「青衣の少年」
6月14日 泉紀華     「森の百科事典」

※配信の終了した回につきましては、こちらのサイトよりご覧いただけます。
 
本企画は、河出書房新社、およびSuhrkamp-Verlagの協力により実現した。

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