34回目の開催となる今年の
イメージフォーラム・フェステイバルでは、「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」に加え、「上映するという行為」そのものにフォーカスし、その現在的な意義について考察します。そのテーマの一環で、「オン・スクリーン LIVE」というシリーズの中で、ドイツの映像作家ヘルガ・ファンデールのユニークな上映パフォーマンスの手法を日本で初めて紹介します。
ヘルガ・ファンデールの『星座（Konstellation、配置／関係性）』は、自身が撮りためた1000本以上もの8mmや16mmの無編集のフィルム・ロールを、その時々の順番と組み合わせで自ら映写して、その都度異なるライブ上 映を行うもので、上映の一回性と、観客と作り手との距離を模索し、親密なスクリーニング体験を創 出します。「編集」というプロセスが「今、ここで」行われることで、全体が異なる関係性に置き換えられて、新たな様相を呈するようになります。
『星座』ヘルガ・ファンデール／上映パフォーマンス（8ミリ＋16ミリ）／約40分／2020（ドイツ）
戻る
