オンライン哲学対話 日本・ドイツ生活文化の未来 第1回 日独の「食文化」を哲学する

Zukunft der Alltagskultur - Essen

2020/12/03 (木)

19:00

梶谷真司先生と共に行う思考の散策シリーズ


ドイツには豊かな生活文化が根付いています。本トークシリーズでは、その中でも特に食、住、移動の文化的・社会的側面について、それぞれの分野の専門家をゲストに迎えて、日独の視点から哲学的な考察を試みます。ただし観念的で難解な哲学言葉を使った専門家の対談に終始するのではなく、平明な言葉で視聴者からの質問や意見をリアルタイムで取り上げ、哲学(philosophia, 愛+智)するという行為の発端を皆さんに実際に体験していただきたいと思います。「考える専門家」である哲学者の助けを借りて、これらの生活文化の過去と今後のトレンドにアプローチをすることで、私たちの未来への提言やヒントがみつかるかもしれません。

視聴者の皆様からの積極的な質問も受け付けております(当日Chatで投稿先リンクをご案内します)。

シリーズ3回(予定)で毎回、梶谷真司東京大学教授がナビゲータを務めます。

第一回 日独の「食文化」を哲学する

ドイツの食文化といっても、もはやジャガイモにソーセージそしてビールというステレオタイプのイメージは過去のもの(もしくは食生活のごく一部)に過ぎません。現代のドイツ人の多くが健康志向で、食材の生産地や生産の状況、調理の方法にも高い関心を持ち、日本では考えられないほどオーガニックな食材が普及しており、また肉食を完全に捨てたヴィーガン食の人が大勢います。そして「食」を意識的にとらえることは、農業、環境、エネルギー問題と取り組むことでもあります。

スピーカーとしてドイツから参加するハラルド・レムケ教授は、ガストロゾーフ(食の哲学者)を自認して、国際的な視野から、食の哲学的な背景を明らかにし、そのエネルギー問題、持続可能性、グローバルな食糧調達問題などについて包括的に考えています。学界、経済、農業、政治、外食産業、教師、消費者団体から参加者を得て、新たな倫理的規範と政治の実現を目指す、活動する哲学者の一人で、著述活動の他、「食」やそれにまつわる様々なイベントやワークショップなどに参加したり、自ら開催するなど、積極的な活動を行っています。

ハラルド・レムケ教授
Prof. Harald Lemke © Harald Lemke 「食」について考えるシンクタンク、インターナショナル・フォーラム・ガストロゾフィーを主宰。スローフード大学ポレンツォ校(イタリア)やザルツブルク大学(オーストリア)のガストロソフィ・センターでも教鞭を執る。京都大学(日本)、上海華東師範大学(中国)客員教授。
www.haraldlemke.de






梶谷真司教授
Prof. Shinji Kajitani Photo by Kyoichi 東京大学、共生のための国際哲学研究センター長。哲学対話を通して、多くの人々が日々の疑問について考え直す機会を作ってきた。大学での活動以外に、宮崎県高千穂の農業遺産を擁する地域社会や五ヶ瀬中等教育学校の生徒たちと距離や年代を軽々と飛び越えた交流を行うなど、「行動する」哲学者でもある。

 

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