展覧会 beuys on/off: フェルト、脂肪、そしてフィクション

フェルト、脂肪、そしてフォクション © Dominique Chen

9月3日(金)9:00-18:00
9月4日(土)9:00-21:00
9月5日(日)9:00-18:00

ゲーテ・インスティトゥート東京, ホワイエ

フェルト、脂肪、そしてフォクション

ゲーテ・インスティトゥート東京が主催するbeuys on/off は、ヨーゼフ・ボイスの生誕100周年を記念する学際的なアートプロジェクトです。

beuys on/offの一環で行われているEURASIAアプログラムでは、日本の情報科学者であるドミニク・チェンとトルクメニスタンの研究者であるセルビ・ジュマイェヴァのキュレーションにより、中央ユーラシアの現代美術におけるフェルト、脂肪、フィクションを観察し、考察する展示を9月3日から9月5日まで、ゲーテ・インスティトゥート東京にて開催します。また、EURASIAプログラムでは、9月2日(金)にオンライントークを開催し、より多くのオーディエンスに参加アーティストたちとの出会いを提供します。
 
ヨーゼフ・ボイスの生誕100年となる2021年、チェンはジュマイェヴァと共に、ゲーテ・インスティテュート東京によるbeuys on/offのEURASIAプログラムの共同リード・アソシエートを務めています。

当初、チェンはユーラシア大陸を横断するオフラインの郵便リレーを計画したが、ジュマイェヴァの導きを通して、現代の中央ユーラシアの複雑で多様な芸術、科学、文化のコミュニティから学び、つながり、没入するユニークな機会を体験しました。「ユーラシアを探す」という、ヨーゼフ・ボイス自身に現れた西洋と東洋の対比を想起させる神話的なコンセプトからプログラムを始めたチェンは、ジュマイェヴァの助言のもと、次第に現代のユーラシアの同輩たちとつながり、対話を繰り返しながら、自らも共有している多くの「東洋」のイメージが複雑に絡み合い、また時には解けるような現実認識にたどり着きました。このキュレーションされたオンラインの旅は、芸術的な視点、概念的な洞察、個人的な経験の交換となり、チェンとジュマイェヴァは60時間以上のミーティングと500ページ以上のメモを交わしました。この展覧会では、それらのメモの一部を、現代美術の中で真にフェルトを所有し、日常生活の中で脂肪を愉しみ、様々なフィクションを受け入れている中央ユーラシアのアーティストたちの表現、そして考察とともに縫い合わせます。 

参加アーティスト

アルティナイ・オスモエヴァ(1988年生まれ、ビシュケク出身/在住)
 数世代に渡る職人の家系に生まれたオスモエヴァは、キルギスの意味づけや遊牧民の生活におけるフォークアートの重要性を反映した、ミクストメディアによるインスタレーションやフェルトに金属を貼り付けた絵画を制作している。彼女は、西ヨーロッパから中東、中央アジア、南アジアを含むアジア太平洋地域まで、ユーラシア全域を旅して、テキスタイル・アートの伝統を研究し、実践し、職人たちと多様な技術で共同制作を行ってきた。オスモエヴァは、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインでファッションデザインとプリントの学位を取得している。
 
チンギズ・アイダロフ(1984年生まれ、ビシュケク出身/モスクワ在住)
 チンギズ・アイダロフは、キャンバスとブラシだけでは不十分なとき、自分の心と想像力こそが最高のワークショップスペースであり、無償で自由に操れるツールキットであることに気付いた。彼は、自分の身体をアートの素材として使い、都市空間のコモンズを展示会場として使い、移動しながら行うパフォーマンスを記録している。制度化されたアートの壁や素材から解放されながら、アイダロフは自分自身と仲間たちを、物理的・文化的な公共空間の総体とその可能性に埋め込んでいく。アイダロフは故郷キルギスでは絵画教師として訓練を受けたが、現在はロシアで労働移民として暮らしている。
 
ジリア・カンチュリナ(1992年生まれ ウファ出身/ウィーン在住)
 バシコルトスタン出身のジリア・カンチュリナは、中央ユーラシアから手工芸の材料や技術を調達しながら、ポストコロニアルな状況下で、彼女のコミュニティと彼女自身のために戦士の盾のイメージを再考した作品を制作している。また、ロシア化による文化的断絶をテーマに、大規模なアート・インスタレーションや演劇セットの制作も行っている。また、日常の個人的なプロジェクトとして、カンチュリナは自らの観察や反応をフェルトの彫刻として表現している。カンチュリナはロシア舞台芸術アカデミー(GITIS)、モスクワ現代美術研究所(Institute of Contemporary Art in Moscow)、ウファ芸術大学(Ufa College of Art)で学位を取得し、現在はウィーン芸術アカデミーで学んでいる。
 
 

 
 
 

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