《腹話術師たち、口角泡を飛ばす》

 © Kerstin Behrendt

2017年5月6日(土)15:00、5月7日(日)13:00

静岡芸術劇場

構成・演出ジゼル・ヴィエンヌ


人形を介して人間のダークサイドをえぐる衝撃作を発表し、ヨーロッパ演劇界でも異彩を放つ演出家ジゼル・ヴィエンヌとパペットシアター・ハレの共同制作による《腹話術師たち、口角泡を飛ばす》が、5月6日、7日、ふじのくに世界演劇祭で上演される。

人形を介して人間のダークサイドをえぐる衝撃作を発表し、ヨーロッパ演劇界でも異彩を放つ演出家ジゼル・ヴィエンヌが米国の作家デニス・クーパーと生み出したかつてない会話劇。ケンタッキーで毎年、実際に開催される腹話術師の国際会議をモデルに、9人の腹話術師たちが相棒片手に軽妙なトークをくりひろげる。
 
あらすじ:
年に一度の国際会議が始まった。自慢の人形を紹介し合い、思い出話に花を咲かせる一同。互いの記憶違いやまぎれ込んだ素人の存在に時おりぎこちない空気が流れるも、ハイテンションなテレビスターのニルスが強引にトークを盛り上げる。幾度の「手術」でよみがえった伝説の人形のお披露目や、ニルヴァーナのボーカル、カート・コバーン人形の生ライヴに皆が熱狂。しかし、人形でも人間でもない第三の声が聞こえ始め、人形と人間は仲たがいし…。会議は深い混乱へと落ちていく。
 
ジゼル・ヴィエンヌ

1976年生まれ。振付家、演出家。哲学科を卒業後、人形劇の学校として著名なフランス国立高等人形劇芸術学院で学ぶ。アヴィニョン演劇祭でもたびたび作品を発表しているほか、日本では2007年、招聘アーティストとして京都のヴィラ九条山での5か月滞在、2010年にはフェスティバル/トーキョー・京都国際舞台芸術祭で『こうしておまえは消え去る』を上演。2014年にはSPACで『マネキンに恋して』共同製作を行うほか、自身による写真やインスタレーションも発表。

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