ブラウンシュヴァイク美術大学に開設されている博士コース「Das fotografische
Dispositiv(写真的装置)」では、写真は単なる画像ではなく、写真的なものは、歴史的、技術メディア的、社会的、文化的、美学的な条件に基づき、変更され修正される可能性が内在する行為の総体であると捉えられている。DFG(ドイツ研究振興協会)の助成を受けて開設されているこの博士課程には、現在12名の奨学生が在籍しており、8名の準メンバーとともに、3年間のプログラムに参加する。
このコースでは、ブラウンシュヴァイクでの定期的なコロキウム、学術的催しや実践的なプロジェクトが実施されるほか、国内外各地の写真アーカイブや展覧会への視察旅行といった豊富なプログラムが用意されており、3月には日本への視察旅行が実施される。3月16日にはゲーテ・インスティトゥート(東京ドイツ文化センター)にて、終日のセミナーが実施され、日本側のメディア論、芸術論を選考する学生や専門家との交流が行われる。
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