ベルリン・シャウビューネ来日公演 ふじのくに⇄せかい演劇祭2018 民衆の敵

Volksfeind © Arno Declair Volksfeind © Arno Declair

2018年4月29日(日)
19:00 – 21:30
4月30日(月)
14:30 – 17:00

静岡芸術劇場

演出:トーマス・オスターマイアー

トーマス・オスターマイアーの演出によるベルリン・シャウビューネ制作の《民衆の敵》(ヘンリク・イプセン作)は、2012年の初演以来、世界各地で上演されてきた。オスターマイアーはこの作品をあたかも現代ベルリンのミッテ地区を舞台にした一場面のように演出しており、まさに「民主主義の実験」を目の当たりにしているようだという批評もある。作品のハイライトは、政治的決定をするべく、対立する陣営の間で公開討論が行われる場面である。どちらの陣営が意志を押し通すのだろうか。
《民衆の敵》では、このような政治的プロセスがある環境汚染問題と関連付けられているが、この環境スキャンダルを隠し通そうとする側と、政治の表舞台に引き出そうとする側がせめぎ合う。誰が最後に、どのような論証によってその意志を貫くのか。その問いの答えを導くため、オスターマイアーは居合わせた観客に自らの意見を表明することを容赦なく迫る。
 
 
トーマス・オスターマイアーは1968年生まれのドイツ人演出家。1999年9月からベルリン・シャウビューネの芸術監督を務める。ベルリンの名門エルンスト・ブッシュ演劇学校を卒業後、1996年に若くしてベルリン・ドイツ座に当時併設されていた実験劇場、バラッケ(バラックの意)を率いる。オスターマイアーの演出する古典や現代の作品は、世界中の演劇祭に招聘されており、日本でも2005年にイプセン原作の《ノラ》、マイエンブルクの《火の顔》が上演された。今回はそれ以来、13年ぶりの来日公演となる。

関連企画
『民衆の敵』と民主主義
日時:4月30日(月祝)  12:00-13:00

ゲスト:トーマス・オスタ―マイアー
司会:横山義志(SPAC文芸部)
会場:静岡芸術劇場 カフェ・シンデレラ
参加費:500円
お申込み:4月22日(日) 10:00予約受付開始
SPACチケットセンター Tel.054-202-3399

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