オンライン | ユーディット・シャランスキーによる朗読とトーク 過去から紡ぎだす未来

 P.Oxy. XV (1922) nr. 1787

2020/11/06 (金)

19:00 - 20:30

「探すことと見つけること、失うことと得ることの双方を等しく取り上げ、存在と不在の違いは、記憶があるかぎり、もしかすると周縁的なものかもしれないということを予感させる。」(緒言より抜粋)
『失われたいくつかの物の目録』は、そのような作品です。

世界は失われたもので溢れています。誰かの気まぐれで破壊されたものもあれば、時の流れとともに消え去っていったものあります。 作家で装丁家のユーディット・シャランスキーの新刊『失われたいくつかの物の目録』が、河出書房新社より今年出版されました。 作者シャランスキーと翻訳者の細井直子がドイツ語と日本語で抜粋を朗読、山中由里子(国立民族学博物館 学術資源研究開発センター 教授)と存在-不在についてトークを行います。  

配信プラットフォーム
twitter.com/GI_Tokyo (日本語)
facebook.com/goethe.institut.tokyo (ドイツ語)

 
 

 Judith Schalansky ユーディット・シャランスキー 1980年グライフスヴァルトに生まれ、美術史とコミュニケーションデザインを学ぶ。世界的ベストセラーとなった「奇妙な孤島の物語」や「キリンの首」などの作品は、20を超える言語に翻訳され、数多くの賞を受賞している。自然書シリーズ「Naturkunde」の発行人、デザイナー、フリーの著述家としてベルリン在住。


 Yuriko Yamanaka 山中由里子 東京大学総合文化研究科にて博士号を取得。東京大学東洋文化研究所の助手を経て、1998年以降は国立民族学博物館・研究部に所属。教授。中世イスラーム世界他、幅広い分野において比較文学・比較文化を専門とした研究を行っている。国立民族学博物館特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」(2019年)実行委員長。


Naoko Hosoi Foto: Goethe-Institut Korea/OZAK 細井直子 慶應義塾大学、ケルン大学で学んだ後帰国、各地の大学でドイツ語を教えるとともに、フリーランス翻訳者としても活躍。ドイツ語圏の現代文学作品と児童・青少年文学作品を中心に翻訳を手がける。

 




ソーシャル・トランスレーティング・プロジェクト
細井直子も参加した国際翻訳プロジェクトでは、日本のほかにタイ、中国、台湾、インドネシア、モンゴルでも、シャランスキーの作品『Verzeichnis einiger Verluste』を翻訳出版した。プロジェクトにおいては、背景についてなどを各国の翻訳者や原著者自身と議論することができるデジタル空間における共同作業の場が設けられた。
ソーシャルネットワークを使った文芸翻訳の社会的実践である本プロジェクトは、ゲーテ・インスティトゥートにより考案され韓国メルクの助成を受けて実現した。
   

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