オーディオビジュアル・インスタレーション COVERED CULTURE

COVERED CULTURE © Muntendorf / Lobeck

2021年1月24日~2月14日 毎日11:00-19:00(1/27, 2/3は閉館、最終日2/14は17:00まで)

BankART Temporary 1F

COVERED CULTURE は、ドイツの作曲家ブリギッタ・ムンテンドルフとドラマトゥルクのモーリッツ・ローベックのオーディオビジュアル・インスタレーションです。2020年、ベートーヴェン生誕250周年の記念事業として、東アジア地域全ゲーテ・インスティトゥートの委嘱により、ZKMカールスルーエ・アート・アンド・メディア・センターと共同で制作されました。
 
リサーチや録画の行われたドイツ、日本、韓国、中国の各地で、サイトスペシフィックな形で順次、展示が行われますが、東京では国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM)で公開されます。 ドイツとアジアを結ぶこのプロジェクトでは、多様な人々やグループとの共同作業を通じて、人間の声を一つの出発点として、相互の微妙な違いや共通性を感じ取ることを目的としています。

この8チャンネルのオーディオビジュアル・インスタレーションはベートーヴェンの声楽や「集団」に関する彼の見解に基づいてムンテンドルフとローベックが作り上げたもので、ドイツ、中国、韓国、日本からの公募参加者やパフォーマー、あるいは北京クィア合唱団、ドイツ・ワイマール国立劇場のオペラ合唱団を撮影し、それらの声と画像を用いてバーチャルな合唱団に仕上げています。 このように見知らぬ人同士が共同で新たな発見を模索する中で、COVERED CULTUREは、ハイパーカルチャーのビジョンを追求し、賛美歌という祝祭文化に批判的な疑問を投げかける作品になっています。

 

COVERED CULTURE特設ページでは、各国のアーティストやその他の参加者とのワーキングプロセスが紹介されています。  

Brigitta Muntendorf / Moritz Lobeck © Brigitta Muntendorf / Moritz Lobeck ブリギッタ・ムンテンドルフ
ブレーメン、ケルンの音楽大学で作曲を学ぶ。エルンスト・フォン・シーメンス賞、GEMAドイツ音楽作家賞などの受賞歴がある。シテ・アンテルナショナル・デザール(2010, パリ)とゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川(2017, 京都)に滞在。その作品は、アンサンブル・モデルン、クラングフォーラム・ウィーン、ムジークファブリークなど数多くのアンサンブルによって、世界中のフェスティバルで演奏されている。 2017年からは、ケルン音楽舞踊大学作曲科教授として教鞭を執っている。

モーリッツ・ローベック
フンボルト大学で音楽学、都市社会学、心理学を学んだ後、 ベルリンでキュレーターおよびコミュニケーションコンサルタントとして、またベルリン、シュトゥットガルト、ウィーン、ザルツブルクなどの歌劇場ではドラマトゥルクとして活躍。2011-2014年はシュトゥットガルト州立歌劇場でマーケティング開発部門を率いる他、ドラマトゥルクとしても活躍、2014-2016年、ウィーン芸術週間のキュレーター、2018年からはヘレラウ・ヨーロッパアートセンターのプログラムディレクター、現在はトーンラーゲン・ドレスデン現代音楽祭の芸術監督も務めている。

コンセプト、音楽、ビデオ:ブリギッタ・ムンテンドルフ
コンセプト、ドラマトゥルク:モーリッツ・ローベック
照明:ベゴーニャ・ガルシア・ナヴァス
マルチチャンネルミックス/オーディオデザイン:セバスチャン・ショットケ
オーディオ/ビデオネットワークシステム:マクシミリアン・エストゥディエ
ビデオ技術/プランニング:ワープト・タイプ
アシスタント:ニコラス・ベルジェ

合唱団/ソロ歌手:北京クィア合唱団、ドイツ・ワイマール国立劇場のオペラ合唱団、公開オーディション合唱団(日本、韓国、中国からの多数の人々の自己録音による公開オーディション提供)//シー、メンテ(上海)、太田真紀(京都)、エスター・リー(ソウル/ベルリン)

出演者:シャオ・ケx ツィー・ハン、リン・クイシー、シンシン・ソン、ジーハオ・フアン、ジャンジー・ウー(上海)/ アンサンブル・ゾネ:岡登志子、垣尾優、桑野聖子、糸瀬公二、文山絵真(京都)

レコーディングチーム:マーク・メハンニ(カメラ)/ エルザ・ミシャノル(アシスタント)、横田大(カメラ)

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