森美術館「アナザーエナジー展」関連プログラム - Meet the Artists-
山本高之「イクトゥス」パフォーマンス
収録 YouTube ライブ公開

ictus

8月15日(日)15:00 より配信開始

ワークショップと発表


【作品概要】
古代ギリシア・ローマ時代の「神話」や、『古事記』などの日本の古典文学では、私たち人間の「性」の描かれ方は多様であった一方で、生まれてきたときの「性」を死ぬまで生きることが当たり前とされる時代が長く続いてきました。私たちは、日常のさまざまな場面で、「女らしさ」や「男らしさ」という社会規範に沿って生きることが求められ、現在もなお、そのような従来の価値観が根強く残っています。

人間の世界とは異なり、魚をはじめとした水中生物の世界では、成長する過程や環境にあわせて性別が変化したり、生き延びるために自ら変化させたり、人間とはまったく異なった性のあり方を見ることができます。同じ種類の魚の群れのなかで体の大きさで性別を決めたり、1日に20回も性転換したりする魚も存在します。

本プロジェクトは、魚の世界の「性」の多様なあり方を学び、アーティストの山本高之がミュージシャンや子どもたちと共に表現します。ワークショップ形式で歌や衣装、大道具などを制作し、最後にはミュージカルとして上演。その上演の様子を、映像作品として公開します。

ゲーテ・インスティトゥート東京では、6、7月に6回にわたり実施されたワークショップの成果が8月15日に発表されます。 (コロナ感染症に関連した緊急事態宣言発令中につき、一般の入場はできません)。

「Meet the Artists」とは 森美術館が長年実施している、未就学児から小中学生を対象にした展覧会鑑賞を目的とした学校プログラムや、さまざまな世代の方を対象にした、アーティストとのワークショップなどで、毎回、アーティストやキュレーターとオンラインで出会い、自分たちの言葉で直接語り合うことができます。

「アナザーエナジー展」
世界各地に広がる、ダイバーシティ(多様性)を重視する動きを反映させた森美術館の展示で、世界14か国から16名の71歳から105歳までの女性アーティストの作品130点を紹介します。

山本高之 プロフィール
1974年愛知県生まれ。愛知教育大学大学院を修了後に渡英し、ロンドン大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインを修了。小学校教員を経て、現在はアーティストとして、「教育」をテーマのひとつに、子どもたちのワークショップによる作品などを発表している。近年の主な個展として、「山本高之 Children of men」(アートラボあいち、2017)、「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX展 未来を考えるための教室」(アーツ前橋、2019)など。森美術館でもこれまで多数のワークショップを実施している。

出演: 山本高之(アーティスト)、 あっこゴリラ(ラッパー) 、額田大志(作曲家、演出家)、 テニスコーツ(ミュージシャン)、 神田真司(東京大学大気海洋研究所 海洋生命科学部門 准教授)、 飯田敦夫(名古屋大学大学院生命農学研究科 助教)

主催:森美術館、株式会社precog
企画:田中みゆき(インディペンデント・キュレーター)、森美術館ラーニング、株式会社precog
企画協力:日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
助成:日本財団、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京

【映像公開】 
トレーラー映像:9⽉上旬公開 / パフォーマンス映像・ドキュメンタリー映像:10⽉下旬公開
 

戻る