国際ドイツ語オリンピック (IDO) 2020

IDO 2020 Werbebanner © Goethe-Institut

国際ドイツ語オリンピックには、「参加しよう!」のモットーのもと、世界中から数百万人の生徒たちが参加します。5大陸、50か国での国内選考を勝ち抜いた14歳から17歳の100人以上の生徒が、デジタル版国際ドイツ語オリンピックに参加します。2016年ベルリン、2018年フライブルクで開かれたドイツ語オリンピックは2020年、初めての試みとしてドレスデンにつながる新しいデジタル版で行われます。

„参加しよう!– IDOがやってくる“
 はじめてのデジタル版国際ドイツ語オリンピック


ドレスデンに焦点をあてた世界で最も大きなドイツ語コンテストが、2020年8月3日から7日まで初めてデジタルで行われました。14歳から17歳までの生徒120名が60か国から国際ドイツ語オリンピック(IDO)に参加しました。国際ドイツ語オリンピックは 2年に一度、ゲーテ・インスティトゥートが国際教員連盟(IDV)と共催でおこなっています。3つのドイツ語レベルでの1位から3位になった生徒は、2021年にゲーテ・インスティトゥート・ドレスデンの語学コースに参加することができます。
 
日本からは2名の生徒が参加しました。
その一人、横浜国際高校の岩崎花さんは、なんと、オリンピックの期間、まだ学期中だったため、午前中、学校で授業を受け午後2時から夜までプログラムに参加しました。

課題のひとつ目は、ドレスデンの有名な芸術作品についてのビデオを6つ見て、そのうちの気に入った1つから自分なりの作品を作り、テキストを書き、それを発表するというものでした。早稲田大学高等学院の小安陽太さんは「バベルの塔」を選びました。
 
2つ目の課題はグループで劇をするというものでした。生徒たちは買い物、友情、衝突といったテーマの中から一つを選び、グループで寸劇を考え発表しました。
 
これらの課題のすばらしい「解答」のいくつかをこちらでご覧いただけます。

国際ドイツ語オリンピック2020はデジタルフォーマットの中で、インターアクティブな交流を楽しむことができることを見せてくれました。またドレスデンから毎日送られた1時間のライブストリームからは、ブレイクダンス、手品、音楽など、さまざまなドレスデンの魅力が伝わってきました。

日本の参加者の報告書はこちら:
  •  © Goethe-Institut Tokyo
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„参加しよう!“ – 国際ドイツ語オリンピック日本代表選考会 2020-デジタル版-

2020年4月17日に国際ドイツ語オリンピック出場者を決める国内選考会が、日本のゲーテ・インスティトゥート主催で行われました。現在の感染拡大リスクを避けるため、選考会はオンラインによるビデオ会議で行われました。4校から6名の生徒が事前の書類選考で選ばれ、日本語とドイツ語の面接を終え、新しいデジタルフォーマットでのコンテストに備えてきました。
生徒たちの選んだテーマは「Traumreise(夢の旅)」。2つのオンライン上の部屋に分かれ、生徒たちはグループで「トークショー」 として成果を発表する準備をしました。審査員は、ドイツ語教育部会の太田達也さん、高等学校ドイツ語教育研究会の能登慶和さん、高専ドイツ語教育研究会の保坂直之さん、ドイツ大使館文化部参事官カーステン・ヴァーネケさん、ゲーテ・インスティトゥート東京語学部長マティアス・フォン・ゲーレンです。
プレゼンテーションとそれに続く授賞式には、生徒の学校の先生方も参観に来てくれました。各グループの「司会」は、テーマである「Traumreise(夢の旅)」について話を盛り上げました。参加者たちの世界各地を訪れたい気持ちが伝わってくるトークショーで、中にはそこを訪れる夢の乗り物-空とぶ絨毯など-まで登場しました。
大使館参事官のカーステン・ヴァーネケ氏は、生徒たちが熱心にドイツ語を学んでいることに感嘆し、今回賞をとれなかった生徒たちを特に勇気づける言葉を贈ってくれました。

今回受賞した2名の生徒さん、おめでとうございます!
第一位:小安 陽太さん 早稲田大学高等学院
第二位:岩崎 花さん 横浜国際高等学校

そのほかの生徒たちは、特別賞として高専ドイツ語教育研究会賞、高等学校ドイツ語教育研究会賞、ドイツ語教育部会賞、ゲーテ・インスティトゥート東京賞をそれぞれ受賞しました。
日本代表の生徒2名は、夏にゲーテ・インスティトゥートが主催する国際ドイツ語オリンピックに参加します。ご活躍をお祈りしています!
© Goethe-Institut Tokyo
  • 国際ドイツ語オリンピック(IDO)はドイツ語のもっとも大きな世界大会です。今年は8月3日から7日まで「参加しよう!- IDOがやってくる」をモットーに、新しいデジタル版で行われます。最終選考には50か国から100名の生徒たちがオンライン上で集まります。
  • 国内選考で選ばれた各国の代表が、国際ドイツ語オリンピックで3つのレベル(A2,B1,B2)でドイツ語力を競います。コミュニケーション能力やクリエイティブなチーム作業も判断の重要な要素です。
  • 国際ドイツ語オリンピックは世界各国の将来を担う若い学習者にドイツ語に関心を持ってもらい、お互いに理解しあい、ドイツの文化、社会、教育、経済についてさらに良く知ってもらうことを目指しています。
  • 2年に一度開かれる本選は、ゲーテ・インスティトゥートのある町で行われてきました。過去の開催地は、2008年ドレスデン、2010年ハンブルク、2012年と2014年フランクフルト、2016年ベルリン、2018年フライブルクです。今年はドレスデンにつながるデジタル版で開催されます。
     
  • 2020年8月3日から8月7日まで「参加しよう!- IDOがやってくる」をモットーに、新しいデジタル版で行われます。
  • 本選には、50か国から100名の生徒が参加します。
  • 付き添い教員向けのセミナーは、今年は残念ながら行われません。
A2,B1,B2いずれかのドイツ語レベルでの各国の国内予選で選ばれた生徒。本選の時期に14歳から17歳であること。
 

以下の条件に当てはまる生徒は参加資格がありません。

  • ドイツ語を母語とする、または両親のどちらかがドイツ語を母語とする
  • ドイツ語圏に続けて6ヶ月以上滞在したことがある
  • ドイツ語で授業をする学校に通っている/いた
  • 成年に達している
  • 大学生
  • 虚偽の申請があった場合、失格となり受賞の権利はなくなります。
  • 各国2名の参加が可能です。2人のレベルは同じでも違っても構いません。
  • 各国の国内予選で代表選手が選抜され、本選にすすみます。
  • 国内予選参加については、各国のゲーテ・インスティトゥートにお問い合わせ下さい。
ゲーテ・インスティトゥート東京 ドイツ語教育推進までお問い合わせください。
詳細はこちら
 
ゲーテ・インスティトゥート東京
ドイツ語教育推進までお問い合わせください。詳細はこちら
 
  • 各国から選ばれた参加者は5日間バーチャルでドレスデンを訪れ、3つのドイツ語レベルにわかれて、ドイツ語世界一を競います。その際にはドイツ語力だけでなく、様々な国の人と共同作業する際の異文化理解力も試されます。
  • 参加者は興味深いワークショップ、ドレスデンの青少年との新しい形での交流を通じてドレスデンを知り、バーチャル観光、楽しい文化プログラム、そしてオリンピックの精神である平和な共存、フェアな関係、世界のさまざまな文化の豊かさを経験します。
参加費用はゲーテ・インスティトゥートが奨学金の形で負担します。
  • 各国の国内予選で選ばれた2名は、デジタル版国際ドイツ語オリンピック本選に招待されます。参加者の交流、文化プログラム等の費用はゲーテ・インスティトゥートが負担します。
  • 本選の優勝者には、ゲーテ・インスティトゥート・ドレスデンでの語学コースを含むドイツへの旅行が予定されています。新型コロナウイルスの流行がおさまると思われる2021年の予定です。