ファビアン・ナバロとポエトリースラム

© Goethe-Institut Tokyo

2020年12月に、Zeilenschmiedeのメンバー、作家・ポエトリースラマーのファビアン・ナバロ氏を迎え、PASCH校生徒を対象としたデジタルワークショップと、日本のドイツ語教師を対象とした研修を開催しました。ベートーヴェン生誕250年という節目に、両イベントともに「音楽」と作曲家ベートーヴェンに焦点を当て、生徒や教師が自ら文章を書くクリエイティブなテーマでした

2020年12月に、Zeilenschmiedeのメンバー、作家・ポエトリースラマーのファビアン・ナバロ氏を迎え、PASCH校生徒を対象としたデジタルワークショップと、日本のドイツ語教師を対象とした研修を開催しました。ベートーヴェン生誕250年という節目に、両イベントともに「音楽」と作曲家ベートーヴェンに焦点を当て、生徒や教師が自ら文章を書くクリエイティブなテーマでした。
 
近年、ポエトリー・スラムは、サブカルチャーから現代の最も重要な文学運動の一つへと発展しています。大会は、もはや小さなカフェではなく、大きな劇場で行われ、ポエトリー・スラムのパフォーマンスは定期的に開催され、教科書にもパフォーマーのテキストが取り上げられています。しかし、ポエトリースラムとは一体何なのでしょうか?ポエトリー・スラムでは、文章を書くことではなく、観客の前でパフォーマンスをすることに焦点があてられています。生徒たちがエンドデバイスを介して共同テキストツールを使って取り組む協調的なライティング課題を通して、ナバロ氏は、たとえドイツ語レベルが低い生徒でも、ドイツ語を創造的かつ有意義に使うための重要なきっかけを彼らに与えることができました。ミミックやボイストレーニングなどの演劇・教育的な手法を用いて、参加した生徒は、外国語であるドイツ語でのプレゼンテーション力をつけ、自作の文章を恥ずかしがらずに発表できるようになりました。
 
 
翌日に行われたドイツ語教師向けのオンライン研修でも、ベートーベン年をテーマにし、ナバロ氏は意欲的な参加者に対し、同様の課題や活動を取り入れました。
研修では、実際の使用例からポエトリースラム形式についての理論的な知識を学び、創造的な書き込み演習を通じて外国語教育におけるテキスト型ポエトリースラムの多様性を教師がどのように授業に応用するできるかについてとりあげられました。参加した日本と韓国のドイツ人教師は、提示された創作課題を振り返り、お互いに意見交換をしました。ナバロ氏は、対面授業だけでなく、オンライン授業でもコンテンツを有意義に使用し、ドイツ語学習者にとって意味のあるモチベーションの高い学習を実現するための様々なツールを紹介しました。

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