ゲーテ・インスティトゥート東京60周年記念プロジェクト
『#私のドイツ/ #私のドイツ語』

PASCH meindeutschlandmeindeutsch
©Goethe-Institut Tokyo

2022年7月17日および18日に開催されたゲーテ・インスティトゥート『 #私のドイツ/ #私のドイツ語』では、日本PASCH生たちはドイツのInstagramのトレンドを知り、日本のトレンドと比較し、インスタグラムのツールを学び、その後、『私のドイツ #meindeutschland 』や『私のドイツ語 #meindeutsch』という二つのテーマ にちなみ独自のInstagramリールを作成しました。このワークショップの内容についてご紹介します。

この二日間ワークショップでPASCH生たちは、ドイツ語学習、現代のソーシャルネットワークの現象と内容全般、そして携帯電話やタブレットを用いた動画制作をバランスよく組み合わせて学びました。二日目の実践編では、Instagramリールツールのクリエイティブな使い方にフォーカスしました。

"リール "とは、インスタグラムの短編エンターテイメント動画で、クリエイティブに自分を表現し、独自のブランドに生命を吹き込むものです。リールでは、次のようなことができます:
文化的なトレンド、地域社会との遊び心に満ちた交流、新しいアイデアの発見、ARエフェクト、音楽、テキストオーバーレイなどのクリエイティブな要素により、あなたのヴィジョンを可能にします。また他のユーザーの動画と同じ見た目の動画を作成することができます。

(出典:www.instagram.com)

近年インスタグラムリールは、ソーシャルメディアのツールの中でも最も重要なツールになりました。
一方、プロのインフルエンサーは、主にリールを通じて大多数のフォロワーを獲得し、それによって経済的な成功も収めています。10年前に設立されたこのプラットフォームは、もともとは写真を共有するために設計されましたが、大きな飛躍を遂げ、TikTokと競合の関係にあります。

自己責任を伴う持続可能なソーシャルメディアの活用のために

PASCH生たちは、リールクリエイターが音楽の面で多くの創造的な可能性を提供してくれることにすぐに気づきました。音楽、テキストオーバーレイ、画像効果、音響効果、ナレーション、スプリットスクリーンなどの知識を学ぶことはとても大切です。ワークショップの講師でソーシャルメディアの専門家であるカロリーネ・ベルクマンは、数十億のリールの中で、すべてのトレンドが自動的に見本になる、真似するに値するものではないことをPASCH生たちが認識することが重要であると述べました。よくできたリールの裏には、どのような技術的、演技的テクニックがあるのか、そして、表面的で些細な部分を華やかに演出するような完璧な見た目よりも、内容やメッセージがより重要であることを学びました。華やかな演出と完成度の高さは時に、リールでは逆効果と言えます。

ワークショップ終了後も、参加したPASCH生がドイツのアカウントをフォローし続けることで、彼らのフィールドはドイツだけでなく、海外のコンテンツも混在するようになる可能性があります。PASCH生は、新しい言語的・文化的な視点と、リールとの積極的な関わりを続けることで、新しいデジタル技術を身につけることができます。

生徒たちは、一日目にオンラインの講義を受け、二日目の対面授業で互いにアイデアを出し合い、様々なツールにチャレンジしました。

 
  • PASCH meindeutschlandmeindeutsch2 ©Goethe-Institut Tokyo
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PASCH5校から15の応募リール作品

夏休みの間、PASCHの生徒たちは学んだ知識をもとに、『#meindeutschland #meindeutsch』をテーマに自分たちのリールを作成しました。その間PASCH生たちは、ワークショップの講師からのサポートを受けることができました。

夏休み明けには、5つのPASCH校の30名の生徒から約15作品の応募があり、幅広い創造性を発揮してくれました。

応募された15本のビデオと2日間のワークショップのハイライトを以下のメイキング、『Making Of  #meindeutschland #meindeutsch 』で見ることができます。
 

その後、審査員による評価を経て、2022年11月13日にはゲーテ・インスティトゥート東京で開催されたPASCH Treffenで、3人の受賞者が表彰されました。こちらが受賞作品です。


第一位: 弘中宏樹, 早稲田大学高等学院

第二位: 金子幸永, 獨協中学・高等学校

第三位: 有山航輝, 早稲田大学高等学院