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18:30
正しい戦争は存在するか?
講演&ディスカッション | ライノルト・シュミュッカー講演&ディスカッション
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ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 ホール, 京都
- 言語 日本語・ドイツ語(逐次通訳付き)
- 料金 参加無料
昨今、世界のパワーポリティクスでの比重は、国家間の武力と軍事力重視のアプローチへと再びシフトしています。ヨーロッパや日本においても、平和維持のために、あるいは、必要ならば「本当に正当な」戦争のために、軍備、防衛費に莫大な金額が投じられています。しかしながら、正しい戦争は存在し得るのでしょうか?正しい戦争とは、どのようなものでしょうか?たとえ正当だとしても、その戦争はどのように止めることができるでしょうか?シュミュッカー氏の講演のあと、他のゲスト、児玉聡氏(京都大学)、中村拓也氏(同志社大学)、ヨハネス・ヴァスマ―氏(大阪大学)、そして会場の皆さんとともに、これらの問いについて考えます。
講演:
ライノルト・シュミュッカー(ミュンスター大学 教授)
パネリスト:
児玉 聡(京都大学文学部 教授)
中村 拓也(同志社大学文学部 教授)
ヨハネス・ヴァスマー(大阪大学文学部 特任講師)
司会:
森島淳貴(大阪大学大学院)
主催:大阪大学文学部ドイツ文学研究室、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
協力:公益財団法人日独文化研究所
講演 / パネリスト / 司会
ミュンスター大学哲学科教授、同学の研究グループ「デジタル変革における文化財へのアクセス」代表。2022年~2025年ドイツ哲学協会会長。2023年より雑誌「Zeitschrift für Ästhetik und Allgemeine Kunstwissenschaft」の共編者。2024年、#digital|denkenのテーマで第26回ドイツ哲学会議を開催。美学のほか、倫理学、法哲学、政治哲学に関する本や論文を多数発表。主な研究テーマは、国際関係の倫理、文化財へのアクセスの倫理、正義の時間的側面、芸術の哲学。著書 “Was ist Kunst? Eine Grundlegung“(1997年)の新版が2024年に刊行、“Gibt es einen gerechten Krieg?(正しい戦争は存在するか?)“ (2021年)の第2版が5月14日に刊行予定。
京都大学で哲学、倫理学を学び、博士号を取得(文学)。東京大学大学院医学系研究科専任講師等を経て現職。主な著書に『COVID-19の倫理学』(ナカニシヤ出版、2022年)、『実践・倫理学』(勁草書房、2020年)、『正義論』(共著、法律文化社、2019年)、『入門・倫理学』(共編、勁草書房、2018年)、『マンガで学ぶ生命倫理』(化学同人、2013年)、『功利主義入門』(筑摩書房、2012年)、『功利と直観』(勁草書房、2010年、日本倫理学会和辻賞受賞)など。
同志社大学で哲学・倫理学、現象学を学び、学位取得後、コペンハーゲン大学主観性研究センター客員研究員、ケルン大学フッサール文庫客員研究員などを経て2022年から現職。専門はフッサール現象学を中心とする超越論哲学。自我論、時間論、生世界論を主要領域とする。主要な業績:Das Ich der Instinkte in Husserls Manuskripten über die Lebenswelt(2019), Die Phänomenologie des Unbewussten als Grenzproblem bei Husserl(2019), Einströmen: Die dynamische Struktur des transzendentalen Lebens(2023). 他にザハヴィ、アルワイス、リーらの著作の翻訳などがある。
デュッセルドルフ大学で中世・近現代のドイツ文学研究、哲学を学び、第1次世界大戦の戦争文学における歴史解釈に関する論文で博士号を取得(2017年)。文学、美学、メディア論、認識論の様々なテーマを扱う。近著に、“Epistemologien der Geste. Körper, Medien, Künste“(共編)、日常美学に関する論文など。このほど、単著 “Schrift und Präsenz. Grundlegung – Kulturgeschichte – Episteme“を上梓。2025年4月8日・9日に大阪で国際ワークショップ「文字を書く時 ― 意味する記号と書かれたモノとの境界をめぐって」を開催。戦争と歴史、文学の関係について、第1次・2次世界大戦、普仏戦争(1870年)、30年戦争に関連して取り組んできた。
2001年生まれ。大阪大学大学院人文学研究科哲学哲学史専門分野博士前期課程1年(2025年4月時点)。2023年度にハイデルベルク大学(ドイツ)に留学。専門は、ドイツ近代・現代哲学。現在の主な研究対象は、ドイツの哲学者ユルゲン・ハーバーマスの法理論、公共性理論。
会場
京都市左京区吉田河原町19-3
京都
Japan
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