日独関係

東京ドイツ大使館でのPASCH生徒たちの集合写真。 © Goethe-Institut Tokyo

鈴木冴子
獨協中学・高等学校の教員
2025年6月17日(火)、PASCH校の生徒たちは、広尾にあるドイツ連邦共和国大使館を訪問しました。今回の訪問では、文化課長であり一等書記官のゼーンケ・グロートフーゼンさん、通訳翻訳部のヴィンシャーマン敏さん、ホーボルト幸夫さんに、大統領来日を目前に控えたご多忙の中ご対応いただきました。大使館では、プレゼンテーションの後、質疑応答を通して、ドイツの外交政策、歴史、文化、そして日独関係について深く学ぶことができました。冒頭では、大使館の役割や外交官の仕事についての説明を受けました。

質疑応答のコーナーでは、日独関係やEU・G7における立場など、多岐にわたる質問が生徒から寄せられました。どの質問にも丁寧に答えてくださる姿が印象的でした。特に中東情勢に関する話題では、外交上はイスラエルを支持している一方で、パレスチナの経済支援において世界最大の支援国がドイツであることが紹介されました。その背景には、ナチスの歴史に対する深い責任感があることも教えてくださいました。
  また、生徒たちは、外交は各国が担う一方で、貿易はEUとして行われていることや、EU内で意見が一致していない現実にも関心を寄せていました。ドイツの食文化についても話題になりました。春の名物である白アスパラ(Spargel)にジャガイモとハムを添えたオランデーズソース料理や、南ドイツのブレッツェル、白ソーセージ、北ドイツのFischbrötchenなどが紹介され、食生活を通してドイツの多様性を学ぶことができました。
さらに、日本での生活についても話題が広がりました。日本語のリズムの美しさや、ポップソングや詩に見られるミニマルな美学、日本庭園の「引き算の美学」への感動などが語られました。グロートフーゼンさんは、エレベーターで誰かが扉を開けて待ってくれているような日本の細やかな気配りに日々驚かされていると話され、文化的な相互理解の重要性を実感する場面となりました。
その後、昨年11月には暗くて見えづらかった大使公邸内の日本庭園も、明るいうちに散策させていただきました。
セキュリティチェックを経ての外国へ行く気持ちを疑似体験することができました。生徒たちにとって、国際社会の現実に触れ、世界で起きている政治・外交の動きをより身近に感じる、貴重な機会となりました。このような機会を設けてくださった方々に感謝申し上げます。
PASCH 大使館訪問2025年

PASCH 大使館訪問2025年 | © Goethe-Institut Tokyo