2015年5月17日(日)14:00

綿の一生の物語

朗読とディスカッション|フィリップ・レーレ作 戯曲『モノ(Das Ding)』

  • ゲーテ・インスティトゥート東京 ホール, 東京

  • 言語 日本語・ドイツ語
  • 料金 入場無料、なるべく事前にお申し込みください。
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Philip Löhle
2011年、劇作家フィリップ・レーレが発表した戯曲『もの(Das Ding)』は、相互依存の関係性の中で果てしなく続く、ときにはグロテスクともいえるグローバル化のメカニズムをテーマにした作品です。『もの(Das Ding)』の主人公の「綿」は世界を旅する途上、アフリカの綿を収穫する人たちや、大豆を栽培する中国人の農夫たち、スイスの開発援助ヘルパーなどと遭遇し、荒唐無稽な方法で彼らとつながりを持ちます。レーレのこの作品は、高度に自動化され、ネットワーク化されたこの世界で、人間にどれだけの行動の自由が与えられているのかを問いかけます。
 
フィリップ・レーレはドイツで今、もっとも活躍が期待される若手劇作家のひとりで、2007年、資本主義の外側で独自の生き方にこだわる主人公を描いた『Genannt Gospodin(邦訳:走れ、ゴスポディン)』でドイツ工業連盟奨励賞を受賞、一躍名前を知られるようになりました。2008年には『Lilly Link』でハイデルベルク戯曲市場で審査員賞を、2012年には『もの(Das Ding)』でミュールハイム・テアーターターゲの観客賞を受賞しています。
また、ベルリンのマキシム・ゴーリキー劇場、マンハイム・ナショナル・シアター、マインツ州立劇場を経て、2013/2014のシーズンにはコンツェルト・テアター・ベルン(スイス)の座付きとして作品を発表し、自ら演出も手がけました。その作品は、現実世界のリアリティーを演劇に転換させ、深刻な時事的テーマをしばしば滑稽な悲喜劇として舞台化していることで評価されています。
 
フィリップ・レーレは今回ドイツ文化センターの招きにより初来日します。当日は『もの(Das Ding)』の日本語訳の一部を俳優がリーディング形式で紹介するほか、ドイツの公演映像を見ながら、レーレ自身が作品の内容や演出について語ります。続いて、ゲーテ・インスティトゥートの演劇部門の翻訳助成によって、今回『もの(Das Ding)』の翻訳を手がけた寺尾格教授との対談が行われます。

朗読(出演): 武谷公雄  酒井和哉  稲継美保

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