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19:00-20:30

翻訳書新刊紹介トーク – 多和田葉子とルッツ・ザイラー作品

本の紹介とトーク|文学 - ゲーテ・インスティトゥート東京

  • オンライン オンライン | ゲーテ・インスティトゥート東京 2階, 東京

  • 言語 日独同時通訳
  • 料金 入場無料、要事前申し込み

Book Cover_Paul Celan und der chinesische Engel_Kruso ©Goethe-Institut Tokyo

会場での観覧
4月11日までに、メールタイトルに「4月12日イベント」と記載し、本文にお名前をご記入のうえ bibliothek-tokyo@goethe.de までお申し込みください。

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ミーティングID: 882 2234 2407     パスワード: aC@P3u

ゲーテ・インスティトゥート東京ではかけはし文学賞をはじめとする、様々な翻訳出版助成事業を行っています。また、現代のドイツ語圏の文学作品を日本に紹介し読み手と対話するために、関連イベントを行っています。今回の催しでは今年刊行されたばかりの翻訳書、多和田葉子著『パウル・ツェランと中国の天使』とルッツ・ザイラー 著『クルーゾー』をご紹介いたします。


第一部
ゲーテ・インスティトゥート東京とメルク (Merck KGaA) は2013年より隔年で、「かけはし文学賞」を開催しています。2020年は、作家のルッツ・ザイラーと翻訳者の金志成が作品『クルーゾー』(Suhrkamp社、2014年)  で受賞しました。日本語版は白水社より今年2月に刊行されました。ザイラー作品特有の語りの魅力や、東ドイツ終焉の1989年の夏を描いた作品の歴史的背景などについて金志成が語ります。

第二部
『死のフーガ』で知られるユダヤ系のドイツ語詩人・パウル・ツェラン。学生時代からその詩を読み続けてきた作家の多和田葉子は、生誕百年に際してドイツ語の小説『Paul Celan und der chinesische Engel』を2020年に発表し、詩集『糸の太陽たち』に想像力を駆使して接近しました。その翻訳『パウル・ツェランと中国の天使』(文藝春秋)刊行を記念し、多和田葉子(オンライン登壇)、詳細な訳注を施した訳者の関口裕昭とドイツ文学者の松永美穂が、この小説について、ツェランの詩について縦横に語り合います。



【作品について】
『クルーゾー』ルッツ・ザイラー 著、金志成 訳  (白水社、2023年)

「国家終焉を神話的に描くドイツ書籍賞受賞作。人生の活路を求め、若者は東西の国境地帯に浮かぶ島へ。きつい労働、カリスマ的な男との出会いで知る真の自由と友情。大人の冒険小説」(白水社HPより引用)


『パウル・ツェランと中国の天使』多和田葉子 著、関口裕昭 訳(文藝春秋、2023年)
「コロナ禍のベルリン。若き研究者のパトリックはカフェで、ツェランを愛読する謎めいた中国系の男性に出会う。〝死のフーガ〟〝糸の太陽たち〟〝子午線〟……2人は想像力を駆使しながらツェランの詩の世界に接近していく。世界文学の旗手とツェラン研究の第一人者による「注釈付き翻訳小説」。」(文藝春秋HPより引用)



【登壇者略歴】

金志成 (きむ ちそん)
1987年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学文学学術院講師(任期付)を経て、2021年より東京都立大学人文社会学部准教授。訳書に『背後の世界』(トーマス・メレ著、河出書房新社、2018年)。本書『クルーゾー』の翻訳企画で、2020年にゲーテ・インスティトゥート東京の「かけはし文学賞」を受賞。著書『対話性の境界──ウーヴェ・ヨーンゾンの詩学』(法政大学出版局、2020年)で、第19回日本独文学会・DAAD賞を受賞。

多和田葉子(たわだ ようこ)
1960年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学修士課程修了。チューリッヒ大学博士課程修了。82年よりドイツに在住。91年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、93年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、02年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、03年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、05年ゲーテ・メダル、11年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、13年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2016年にドイツのクライスト賞、18年『献灯使』で全米図書賞翻訳文学部門および国際交流基金賞、20年朝日賞など受賞多数。最新刊は『太陽諸島』(講談社)。

関口裕昭(せきぐち ひろあき)
1964年大阪府生まれ。慶應義塾大学大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。文学博士(京都大学)。現在、明治大学教授。専門は近現代ドイツ抒情詩、ドイツ・ユダヤ文学、比較文学。著書に『バウル・ツェランへの旅』(郁文堂、2006年、オーストリア文学会賞)、『評伝 パウル・ツェラン』(慶應義塾大学出版会、2007年、小野十三郎賞記念特別賞)、『パウル・ツェランとユダヤの傷——《間テクスト性》研究』(慶應義塾大学出版会、2011年、連合駿台会学術賞)、『翼ある夜 ツェランとキーファー』(みすず書房、2015年)などがある。

松永美穂(まつなが みほ)
1958年愛知県生まれ。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。早稲田大学教授。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(毎日出版文化賞特別賞受賞)『階段を下りる女』『オルガ』、ウーヴェ・ティム『ぼくの兄の場合』、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』、ヨハンナ・シュピリ『アルプスの少女ハイジ』、ラフィク・シャミ『ぼくはただ、物語を書きたかった。』ほか多数。著書に『誤解でございます』など。最新の訳書は、ベルンハルト・シュリンク『別れの色彩』(新潮クレスト・ブックス)。




共催: 文藝春秋
協力: 白水社