ダンス公演 タンツマインツ「PROMISE」

タンツマインツ「PROMISE」 © Andreas Etter

2月28日(金) 19:30
3月1日(土) 15:00
3月2日(日) 15:00

世田谷パブリックシアター

振付:シャロン・エイアル

近年国際的にも注目を集めているダンスカンパニー、タンツマインツが、世田谷パブリックシアターにおいて、初来日を果します。今回上演されるのは世界的に高い評価を収めている振付家、シャロン・エイアルによる『PROMISE』です。
 

© tanzmainz / Setagaya Public Theatre

シャロン・エイアルは独自のスタイルで国際的なダンスシーンに名前を刻んだ振付家です。彼女の作品は精密で力強く、クラシックバレエの要素と電子音楽を融合させています。タンツマインツと3回目のコラボレーションとなった『PROMISE』は、7人のパフォーマーのミニマルでプリミティブなムーブメントが、やがて一つの生命体へと変貌するように必然的に繋がり合い、熱狂的でエネルギッシュなダンスへと昇華していく圧巻のステージです。
舞台の上では、ダンサーたちは必然的につながり合わなければならず、時にはひとつの身体にさえ見える人々の集団となって表れます。彼らは影の世界の中で互いに翻弄される登場人物たちのようで、束縛と愛、親密さと憧れ、恍惚と孤独、すべてが溶け合いながらも、その一瞬一瞬にはっきりと認識できます。
シャロン・エイアルの作品は、要素を極限まで削ぎ落して作られます。本作はエイアルの作品の中でもイメージがあわやと見る間に変わりゆく現実を超えた夢の中の世界を表しています。

タンツマインツ/tanzmainz
ドイツ・マインツ州立劇場に所属するコンテンポラリーダンスカンパニー。2014 年より、芸術監督を務めるドーアマンのもと、国際的に活躍する振付家やジャンルを超えた多才なゲストアーティストとのコラボレーションに意欲的に取り組んでいる。時代の先端を行くダンスから、オペラ作品への参加、子ども向け作品の上演やワークショップなど、インディペンデントシーンとパブリックコミュニティの架け橋となることを目指している。上演される作品は、すべてゲストアーティストとの共同プロジェクトから生まれるオリジナル作品であり、シーズンごとに革新的なレパートリーを拡大しつづけている。2018 年にはシャロン・エイアルとのコラボレーション作品『Soul Chain』でドイツ舞台芸術賞「ファウスト賞」を受賞。マインツ市とラインラント=プファルツ州のアンバサダーとして、毎年タンツマインツ・フェスティバルを主催、コンテンポラリーダンスを通じて社会貢献活動にも尽力している。
 

シャロン・エイヤル © Davit Giorgadze



シャロン・エイアル
イスラエル出身、フランス在住の振付家。1990 年から 2008 年までバットシェバ舞踊団でダンサーとして活躍。その間、アソシエート・ディレクターも務めるほか、数々の振付作品を提供。2013 年にはパートナーのガイ・ベハールとともにカンパニーL-E-V を設立。また、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)、ベルリン国立バレエ、パリ・オペラ座、スウェーデン王立バレエなど、世界の主要なカンパニーとのコラボレーションも多い。クリスチャン・ディオールのコレクションを演出しファッション界でも広く知られるほか、アメリカを代表するロックバンド ザ・ナショナルのミュージックビデオ(マイク・ミルズ監督)に出演するなど、多岐にわたり活躍。主な受賞歴に、フランス共和国芸術文化勲章シュバリエ章(2023 年)、フランス舞踊演劇批評家協会賞(2017 年)、「FEDORA-ヴァン クリーフ&アーペル バレエ賞」(2017 年)など。
 

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