ヤン・イェリネク
音楽
ヤン・イェリネク(1971年バート・ヘルスフェルト生れ)はベルリン在住の電子音楽作曲家。ベルリン工科大学とフンボルト大学で社会学と哲学を学ぶ。1998年、最初のCD作品をファルベンという名前で発表。それに続いて多くのCDやレコード、パフォーマンスをグラムという名前でも発表している。南西ドイツ放送はすでに2度ヤン・イェリネクにラジオ作品の作曲を委嘱している。この活動に対して2012年にはカール・スチューカ奨励賞を受賞した。
ヤン・イェリネクの創作の中心となるプロジェクトは、1960年代後半に電子音楽を作曲していた(架空の?)女性作曲家ウーズラ・ボーグナーの人生とその影響を作品化することである。この関連で、2011年には「太陽=ブラックボックス(Sonne=Blackbox)」というタイトルの本とCDやレコードが出版され、2009年からはドイツ、フランス、オーストリアでの展示が行われている。
さらにヤン・イェリネクはプロジェクトにおいてシグナル・ジェネレータと取り組み、アマチュアのアンサンブルとのコンサートに用いている。ジェネレータは、振幅と周波数だけ変えることができる簡単な音を作るのに適している。また取扱いが簡単なのも特徴である。
ヴィラ鴨川でヤン・イェリネクはハルモニウムの原理で作られたシグナル・ジェネレータと、日本のサウンドアーティストであるアスナ・アラシのプリペアド・オルガンとの共同作業を計画した。この共同作業でアラシは空間効果と響きの強い吸引作用を作り出すことが期待された。実験的段階が終われば、このコラボレーションのCDの発表が計画されている。
2016年5月には、ヴィラ鴨川滞在中の広島での取材をもとにした作品 „Beweisstücke für das Bombardement“ が、カールスルーエ ドキュメンタリーフェスティバル(dokKa, Dokumentarfestival Karlsruhe)のサウンドドキュメンタリー部門で上演された。