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Beuys on/offakg images / Brigitte Hellgoth

beuys on/off

ゲーテ・インスティトゥート東京が主催するbeuys on/off は、ヨーゼフ・ボイスの生誕100周年を記念する学際的なアートプロジェクトです。20世紀後半で最も影響力があり、さまざまな議論を巻き起こしたアーティストのひとりであるボイスは、第二次世界大戦にドイツ軍の通信兵として従軍、戦後にアーティストとしてのキャリアをスタートさせました。ボイスは戦後の冷戦を背景に、拡張された芸術概念を掲げ、教育、環境、経済や政治の問題に積極的に関与しました。


beuys on/off
オープニング・トーク


助成

Arts Council Tokyo TOKYO Tokyo Festival


プロジェクトについて


自由国際大学2.0

ユーラシア

ユーラシア・プログラムは、ヨーゼフ・ボイスが唱えたユーラシアの概念を︎批判的に継続したものであり、中央アジアのアーティストと職人を繋ぐネットワークづくりを目指している。

経済

Center for Reproductive Laborは、再生産労働についての、一般教育とリソースのためのプラットフォームを構築する。

教育

「アンラーニング・サマースクール」は、アンラーニング(学んだことを意識的に忘れること)についてのワークショップである。アンラーニングとは、私たちがどのように学ぶのか、何を学ぶのかを問うことであり、知識生産が行われる官僚的制度において形式化されてきた暴力という、制度的な抑圧の残虐性に抵抗することである。

エコロジー

緑の活動家、フェミニスト、マルクス主義者など、さまざまな背景を持つアーティストと協働することで、ソビエト時代の遺産、女性解放、地球環境の不平等、環境汚染、森林破壊、生物多様性、食糧生産、食糧のシェアについて、芸術的想像や相互作用、意識化や省察を行う、進行中のプロセスなのである。


サウンド・オブ・ユーラシア


プロジェクトメンバー

高橋 瑞木

日本のキュレーター。現在は香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)でエグゼクティブディレクター兼チーフキュレーターを務める。インタビューやアーカイブ調査を通じて、ジェンダーポリティクスや、資本主義、産業化、芸術的実践の相関関係をテーマに多くの学際的なキュラトリアルプロジェクトを実現してきた。2009年、水戸芸術館現代美術センター「Eight Days: Beuys in Japan」展の企画を担当。この展覧会では、再発見された1984年のヨーゼフ・ボイス来日のドキュメンタリー映像を通し、ボイスが日本の観客に与えた影響について調査した。

シン・ジェミン

シン・ジェミン

韓国出身。ビジュアルアーツ領域の展覧会コーディネーターおよびキュレーターとしてキャリアをスタートさせる。キュレーターとしては、韓国人アーティストE Hyunjoonの個展「V.U.C.A」を企画し、2016年にはソウル美術館の「Seoul Babel」展にArchive BOMMのゲストキュレーターとして参加した。2017〜2019年までSIDance(ソウル国際ダンスフェスティバル)企画部門プロデューサーとして勤務。アーツ・カウンシル・コリアから新進プロデューサーの一人に選ばれ、2020年2月開催の国際フォーラム「Dance Dramaturges in Production」を企画。現在、チェ・テユンのスタジオのプロジェクトマネージャーとして勤務。

マ・ジョンヨン

マ・ジョンヨン

1980年ソウル生まれ。アートとメディアテクノロジーの社会的意義についての博士論文を執筆し、東京藝術大学大学院映像研究科を卒業。博士論文は、後に『日本メディアアート史』(アルテスパブリッシング、2014年)として出版された。近著に『SEIKO MIKAMI 三上晴子 記録と記憶』(NTT出版、2019年、共同編集)、「言語の力」(2019年)、「光と音を放つ展示空間——現代美術と映像メディア」(2019年)、『パイク―阿部書信集』(ナムジュン・パイク・アートセンター、2018年、共訳)。関西大学准教授。

ドミニク・チェン Rakutaro Ogiwara

ドミニク・チェン

1981年東京生まれ、フランス国籍、博士(情報学)。2017年より早稲田大学文化構想学部准教授。2004年以降、日本においてクリエイティブ・コモンズライセンスを推進してきた。2008年、東京でITスタートアップ企業Dividualを立ち上げ、数多くのウェブサービスやスマートフォンアプリを開発してきた。第22回ミラノ・トリエンナーレ「Broken Nature」展(2019年3月1日〜9月1日)、あいちトリエンナーレ2019「Tame Y/Our Passion」展(2019年8月1日〜10月14日)にアート作品、デザインプロダクトを出展。21_21 DESIGN SIGHTで開催された「トランスレーションズ展−『わかりあえなさ』をわかりあおう」展(2020年10月〜2021年6月)の展示ディレクターを務める。
オープンソースとフリーカルチャー、ネオ・サイバネティクス、情報哲学について数冊の本を執筆、ポジティブ・コンピューティング、リアリティ・マイニング、技術的特異点についての本の翻訳も行う。
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セルビ・ジュマイェヴァ

セルビ・ジュマイェヴァ

セルビは現在、Strelka Instituteのテラフォーミング(天体を人間が住めるように改造すること)シンクタンクと、気候変動への対応と実行可能なplanetarity(惑星思考)のための共同設計研究に取り組む。Artcom Platformで環境と文化プログラムのための戦略を開発し、またEU内のCivil Society Regional Reference Group——中央アジアとアフガニスタンを対象とした国連スポットライトイニシアティブ地域プログラムの一員でもある。UNiTEキルギスタンと共同した斬新な反暴力キャンペーンなど、20年間近くジェンダーについての地域的なイニシアチブを作り、主導してきた。セルビは、トルクメニスタンの親族の日々の物語、思い出、工芸品の収集とキュレーションにも取り組む。中央アジアの日常を捉えた彼女のドキュメンタリー作品は、中央アジア全域のバザールの生態系、トイと呼ばれる婚礼を始めとする祝祭の習慣、現代の食べ物、民俗芸術の世界を行き来している。

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Center for Reproductive Labor (CRL)

Center for Reproductive Labor (CRL)

再生産労働は、あらゆる形態の生命を維持するために最も本質的な労働であるという認識のもと、Center for Reproductive Laborは、再生産労働の価値を再構築することに取り組んでいる。メンバーの幅広い経験と専門知識を活かし、社会主義フェミニストや移民家事労働者の運動に貢献するための創造的かつ実践的なスキルと、政治を発展させることを目的とする。構成メンバーには、デザイン、リサーチ、理論を教えること、ケアと解放を日常的に実践することを並行して展開できるようなスペースを育むラナ・ガバミ、料理し食事を共有しながら、世界各地でスペースやコレクティブを共同設立する須川咲子、制度的な枠組みの内外で、横断的批評のためのスペースを切り拓くローザ・テ・ベルデ、アイルランド系中国人のアクティビストで、再生産労働と反帝国主義に焦点を当てた研究で社会学研究科を卒業したばかり。東アジアに社会正義を実現するためエネルギーを注ぎ、このような関心をきっかけにCRLの活動に参加したアイリーン・エがいる。

チェ・テユン Minu Han

チェ・テユン

チェ・テユン(1982年、カリフォルニア州サンマテオ生まれ)は、科学、テクノロジー、社会、人間関係の詩学を探求する。コンピュータープログラミング、ドローイング、執筆を行い、多くの場合、仲間のアーティスト、専門家、コミュニティメンバーと共同プロジェクトを実施する。
チェのプロジェクト、参加型ワークショップ、パフォーマンス、インスタレーションは、ニューミュージアム、ホイットニー美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、スミソニアン協会アジア太平洋アメリカンセンター、Van Alen Institute、M+ミュージアムなどで発表されてきた。上海ビエンナーレ、ソウル・メディアシティ・ビエンナーレ、イスタンブール・デザイン・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2021に参加。Eyebeam Art and Technology Center、Lower Manhattan Cultural Council、Frank-Ratchye Studio for Creative Inquiry、Pioneer Works、NEW INC、Data and Society、Centre for Heritage, Arts and Textileなどでのアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加。Public School New York、オキュパイ大学、Triple Canopy Publication Intensiveなど、オルタナティブな教育にも貢献。ニューヨーク大学、パーソンズ美術大学で教鞭をとり、ニューヨークでSchool for Poetic Computationを共同設立した。

グリナラ・カスマリエワ、ムラトベック・ジュマリエフ

グリナラ・カスマリエワ、ムラトベック・ジュマリエフ

グリナラ・カスマリエワ、ムラトベック・ジュマリエフは、キルギスタンのビシュケクを拠点とするアーティストデュオ。これまで数多くの国際展やビエンナーレに参加し、ビシュケク国際現代美術展(2005〜2008年)や、都市の緑地帯の問題に特化したパブリックアートフェスティバルであるArt Prospect-Bishkek(2017〜2018年)でキュレーションを行う。ArtEast NGO(2002年〜)、現代美術学校プロジェクト(2009〜2019年)の設立者でもある。この2つのプロジェクトは、動的な社会的関与のためのスペースを育み、またここでの教育の成功により、2012年の光州ビエンナーレ参加を果たした。プリンスクラウス賞(アムステルダム、2010年)受賞、 Artes Mundi 4、Wales International Visual Art Exhibition and Prize(2010年)にノミネート。

dj sniff Bobby Sham (沈嘉豪)

dj sniff

ターンテーブル奏者、DJ、キュレーター。2012年までアムステルダムのSTEIM電子楽器スタジオでリサーチ、キュレーション、レジデンシープログラムを取りまとめるアーティスティック・ディレクターとして多くのコンサートプログラムおよびアーティストプロジェクトを企画・制作。2012年香港に移住。2017年まで香港城市大學創意媒體學院で客員助教授。2014年からは大友良英、ユエン・チーワイとともにアジアの実験的な音楽家たちを集めるアジアン・ミーティング・フェスティバル(AMF)のコ・ディレクターを務め、日本、シンガポール、インドネシア、マレーシア、台湾などで開催。現在は京都精華大学で教えている。
www.djsniff.com
https://vimeo.com/524061290

千葉 薫

千葉 薫


美術館や現代美術ギャラリーでの勤務を経て、都内の公的機関で各種文化事業や助成事業の企画運営に携わる。beuys on/offではプロダクション・マネジメントを担当している。​